東北沖で3.11クラスの超巨大地震再発か?科学者「いつ起きてもおかしくない」

■今年の大地震発生を指摘する科学者たち

 さて、これ以外にも今年日本で大きな地震が起きる可能性を指摘している研究者がいる。

 東海大学地震予知研究センターの長尾年恭教授は、全国約1,000カ所の高感度地震観測網のデータを分析し、異変をとらえることで実験的に地震予知を行っている。長尾教授は昨年12月29日放映の『グッド! モーニング』(テレビ朝日系)に出演した際、秋田県沖と九州南部で半年から1年以内に、津波を伴うような地震が発生する可能性が高いと語った。

東北沖で3.11クラスの超巨大地震再発か?科学者「いつ起きてもおかしくない」の画像3画像は「zakzak」より

 さらに長尾氏は、『zakzak』(2014年4月4日、産経デジタル)の取材に対して、昨年1月に房総半島沖で観測された「スロースリップ現象」(地下プレート境界がゆっくりとずれ動く地殻変動)を分析した結果、1年以内にM6.5の地震が起きる可能性が高いと警告している。つまりこれは、今年4月までという話になるわけだが、果たして的中してしまうのだろうか。

 また、全国に設置された電子基準点の地殻変動により地震予測を行う村井俊治東大名誉教授は、『週刊ポスト』(1月16日/23日合併号、小学館)に掲載された記事「MEGA地震予測が示した2015年『最警戒エリア』」で、今年前半に大きな地震発生が懸念される地域の1つとして、青森県から新潟県までの「奥羽山脈警戒ゾーン」を挙げている。この警戒ゾーンは、前述の長尾氏も懸念する「秋田県沖」と一致するため、やはり注意が必要かもしれない。

 ちなみに、この記事に掲載された警戒マップを見ると、宮城県川崎町の電子基準点では、昨年7月から12月の期間中に1週間で7.75cmの変動があったことが分かる。これが、今月17日に発生した連続余震の前兆だったのではないかという声も上がっているようだ。いずれにしても、今回紹介したような科学者たちの予測は、説得力があるものとして、今後しばらくは警戒を怠らないようにしたいものだ。


参考:「筑波大学 報道発表資料」、ほか

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文=百瀬直也

超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。
Webサイト:百幸.com
ブログ:『探求三昧』
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Twitter: @noya_momose

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