【和歌山】自殺者続出?遊び半分で肝試しをすると不幸になると噂の「山深き公園」の謎!!
「肝試しに来る若いやつは結構いるよ。昼間は誰もいないけどね。だけど、そういう遊び半分で行った連中が帰り道で事故に遇ったとか、神経症みたいになっちまったとかっていう話も聞くから、やっぱあそこは何かあるんだろうな…森林浴? 冗談じゃないよ、あんなところ。違うもんを浴びちまうわ」(前出・地元商店主)
実際にその因果関係については不明な点も多いが、実はこの森林公園が位置する山間部には、ちょうど公園施設と隣接するような形で、旧日本陸軍の兵士たちが眠る陸軍墓地がひっそりと存在している。しかし、彼らの死を悼む戦友会の面々の大半が逝ってしまって久しい今、すでにその霊を弔う者は少なく、墓石は倒れ、苔生し、朽ちているのだ。しかも、そうした状況と符合するように、ネット上で「出る」と噂の恐竜像そばのトイレとは別の、地元民の間で恐れられているという「もうひとつのトイレ」は、この陸軍墓地に近い場所に位置している。もしかすると、若くして命を落とし、当地に打ち棄てられたままとなっている彼らの無念の情が、面白半分で近寄る当世の若者たちに、「何か」をもたらしているのかもしれない。
「まだこんな時間だからいいけれども、日が落ちたら近づくのをやめたほうがいい。特に“オーストラリアゾーン”というらしいんだが、エリマキトカゲの像がある辺りはダメだ。あそこは『変な叫び声が聞こえた』とか、『急に気を失った』とか、いろんな話があるくらいだからな。いや、これはいつも道案内をするときに言うことだけども、みんなこんな年寄りの言うこと、聞きやしないからな…。頼むからあんたらはやめてくれよな」
ほとんど利用者はないにもかかわらず、巨大な体躯を晒して陽を浴びる恐竜たちも、あまりに無造作な形で放置されている動物たちも、そもそもどのような用途を想定して設置されるに至ったのか、今では判然としない。ただひとつハッキリとしているのは、道を訊ねて商店を訪れる者の何割りかが、その片道で、楽しいハイキングを終わらせていることくらいのものである。
(写真/文=Ian McEntire)
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2024.10.02 20:00心霊【和歌山】自殺者続出?遊び半分で肝試しをすると不幸になると噂の「山深き公園」の謎!!のページです。和歌山県、Ian McEntire、恐竜公園などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで