衝撃取材! 桶川ストーカー殺人:黙殺された「新証言」と冤罪を訴える「主犯格」の手紙。近い将来、大逆転劇か?

■「怒りのエネルギーで生きている」

1026okegawa_kouti.jpg※画像:千葉刑務所。武史は獄中で無実を訴え続けている

 武史は手紙で弟・和人に関することも色々綴ってきたが、それも興味深い内容だった。


〈私と弟の関係ですが(略)私は当時より(前妻も)弟が大嫌いですし、死んでも私の恨み憎さは、まだ半分あります!〉


〈和人は、何があっても和人自身の保身だけ考えて、何があっても武史の責任と、当時より考えていた男です…そんな男を許せる訳がないです〉


 手紙だけでは、和人が具体的に武史にどんなことをしたのかは少々イメージしにくかった。だが少なくとも、武史が和人のうらみを晴らしてやるため、久保田に猪野さんの殺害を依頼するほど弟想いの兄ではなかったことはよく伝わってきた。

 もちろん、武史の主張を何もかも鵜呑みにはできないが、実際問題、武史の主張は客観的状況や久保田の「新証言」ともよく整合している。たとえ久保田に殺害の依頼をしていなくとも、武史は風俗店で久保田らの上司であり、猪野さんへの嫌がらせにも関与していたため、道義的責任は免れない。だが、その主張が事実なら、これも「冤罪」ではあるだろう。


〈逮捕後も、私にそのような事を全て、私に押しつけられ…全てを失い、冤罪とかゆうレベルではないと思いましたし、怒りを通りこし、当然、当時は生きていたくないと毎日思っていましたが…不名誉なまま終れないと考え、怒りのエネルギーで、今日まで生きて来てます〉


 武史はすでに一度再審請求しており、それは実らなかったが、現在は第2次再審請求を準備中という。宮城刑務所で懲役18年の刑に服している実行犯の久保田も出所が間近に迫っている。そう遠くない将来、世の中をあっと驚かせる大逆転劇もあるかもしれない。
(取材・文・写真=片岡健/片岡健の【死刑囚の実像】シリーズまとめ読みはコチラから)

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