4時間で全身が紫色に…四肢を失った2才の幼女 ― 高致死率の髄膜炎の恐怖

 有史以前から人類の病気の大部分を占めてきたとも言われている感染症。感染症に罹患し、命を落とさないまでも身体に痕を残すことも多い。10月23日付の「Daily Mail」にて掲載されている記事を元に感染症の一例を見ていただこう。


■乳児を襲った恐るべき感染症とは!?

4時間で全身が紫色に…四肢を失った2才の幼女 ― 高致死率の髄膜炎の恐怖の画像1恐怖の感染症から6カ月後のハーモニーちゃん 画像は「SWNS TV」より

 イギリス、ロンドンから車で約3時間程に位置するフォックスヒルに住む夫婦のひとり娘、ハーモニー・ローズ・アレンちゃん(2歳)には四肢がない。

 昨年9月、ハーモニーちゃんの両親は娘が夜中に咳き込み、呼吸ができなくなるという異変に気付いた。両親はそのまま地元の病院へハーモニーちゃんを連れて行ったが、医師は深刻な問題はないとして帰宅させた。

 しかし翌朝、両親は顔が真っ青になった娘を見て再び同じ病院へ駆け込んだが、医師は「やはり問題はない」と告げて帰宅させてしまう。その1時間後、自宅で昏睡状態におちいるハーモニーちゃん。両親は彼女を連れて三度目の病院へ急いだ。その時点で身体には小さな発疹が見られたのだが、僅か4時間後には身体全体が紫色の発疹で覆われていたという。細菌が血液に混入し、炎症を引き起こす「髄膜炎」だった。

「看護師たちは目まぐるしく動き、娘の病室はすぐに医師たちでいっぱいになりました。娘の発疹は濃い紫色で頭から爪先まで覆われていましたが、腕と脚はもはや発疹ではなく、肌そのものが紫色になってしまったようでした。その後集中治療室へ移され、私はそこで何が起こっているのか1時間後まで知らされませんでした。眠っている娘の病室へ入るのを許された時に見たその姿は以前よりもさらに多くの発疹に覆われ、この時に改めて娘の症状が深刻なのだと気付いたのです。医師はこのままいけば娘は鼻も失うだろうと言いましたが、それは娘が生き延びれば、という話で医師は回復は難しいと首を振りました」(母親のフレイアさん)

 以降、ハーモニーちゃんは10回の手術を受け、感染していた鼻の先端と四肢を医師の強い勧めにより切断した結果、危険な状態を脱したのだ。

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