SNSに有名人の名言をポストする人、及び反応する人は知性が低いことが判明
「人が空想できるすべての出来事は起こりうる現実である」(ジュール・ヴェルヌ)、「弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは、強さの証だ」(マハトマ・ガンジー)、「母ちゃんピーマン入れんといてや」(ケンミン食品)などなど心に残る名言というものは歴史上の人物から漫画の台詞に至るまで、人生訓として引き合いに出されることは多い。
しかし、こういう名言をTwitterやFacebookといったSNSに投稿する人は、知性が低い傾向にあるということが心理学者の研究によって明らかになった。
■心理学者も認める、引用ポストは知性の低さ
The Divine Within pic.twitter.com/luAv4Q9S1x
— Deepak Chopra (@DeepakChopra) 2015, 12月 1
たしかにその格言をはじめに言った張本人はすごいのかもしれない。だが、それに感銘を受けてたやすく拡散する人がすごいわけではない。むしろ、格言の中に隠された真意を知らずに単語だけを広げている場合もある。
心理学者の指摘によれば、この風潮に慣れてしまっている人たちには、そのセンテンスに隠された本当の意味を見いだすことを苦とする人が多数いるというのだ。
今年発表された「On the reception and detection of pseudo-profound bullshit あたかも意義深く聞こえるデタラメな言葉の受容と検知」と題された論文において、計845名の被験者に参加してもらい実験を行った。
被験者たちには、名高い医学博士であるディーパック・チョプラ氏のTwitterのポストから、幾つかのツイートを選別し、その内容に共感できるかどうかはともかく、どれくらい意義深い言葉であると感じるかを実際にランク付けしてもらった。その中には実験のために適当に織り交ぜて作った「最近の若者はミュージックが大好きだ」といった特に意味のない文にそれらしい言葉を加えて意味ありげなものに仕立てたものもランダムで混ぜられた。しかしながら、一定数の被験者たちはそれら「見せかけの名言」にかなりの高評価をつけたのだ。
ウォータールー大学の認知心理学者、ゴードン・ペニーコック博士は、
「一見意義ありそうな言葉の中にも、全く中身のないものがあることは多々ある」
「にもかかわらず、見せかけの名言に感化されるのはこれは明らかに認識能力の問題だ」と語っており、
他人の格言をSNSに投稿する人、およびそれらの投稿に感化されやすい人というのは、一般的に知性の低い傾向があるということがわかってきたという。
■陰謀や超常現象も信じやすい?
「一般生活において意味のない言葉というのはそこら中に存在するが、それをどのように受け入れているかという点において実証的な研究はなされてこなかった。我々が導き出した結果は、一見すると深い意義がありそうな言葉が、実のところ意味がないと悟られることなく受け入れられる可能性があるということなのだ」、とペニーコック博士は語る。
別段そういう投稿をする人たちは悪意があるわけでもなんでもない、彼らこそがその無意味なセンテンスに込められた実態のない重要性をあたかも宗教のように心底信じているのだから。
そしてこの話には続きがある。
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2024.10.02 20:00心霊SNSに有名人の名言をポストする人、及び反応する人は知性が低いことが判明のページです。名言、アナザー茂、ディーパック・チョプラなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで