1人のモデルに対し、6人の写真家にまったく違う肩書きを伝えてポートレートを撮ってもらったら…驚異の結果に!
Twitterなどのソーシャルメディアにおいて、アイコンのイメージで人を判断したことはありませんか ?人間中身だとはいえども、無意識にその人の服装や言葉遣い、話の内容から真実を探そうとしてしまうのが人間というものです。
ここに1枚のポートレート写真があったとして、なんの説明書きもなければ何者なのか推測にまかせるしかありません。それが写真のもつ不確かさであり、また楽しみでもあるわけです。Canonオーストラリアでは、プロの写真家はどこまでその内面に迫れるかということで実にユニークなプロモーション実験を行いました。そしてその結果は皆がため息が出るほど驚きの結果になるのです……。
■モデルはたった1名、指示はただ1つ「彼らしく撮る」こと
Canonが行った今回のプロモーション実験「Decoy(おとり)」では、6人の写真家が「彼らしいポートレイトを撮ってほしい」と注文され、撮影しました。
6人の写真家は個別に呼ばれ、その都度モデルであるマイクについて異なった説明を受けます。ある時はライフセーバー、またある時は前科者だと。使用した機材やマイクの衣装はまったく同じ。もちろんいずれもプロの写真家です。各写真家は事前の説明をもとに、マイクと会話しながら、照明、視点、角度を調節し、どうやったら一番「マイクの内面」を表現できるか考えました。
ライフセーバーだと説明を受けた写真家は、彼のタフな精神力を引き出そうとし、またアルコール中毒から立ち直った男性だと説明を受けた写真家は、そのつらかったであろう日々に共感しながら、「誰にでも弱さはある。僕の知人にもいたから君の心の痛みはよく分かるよ」と語りかけます。でも真実はたった1つ、マイクはライフセーバーでもなければ、アルコール中毒患者でもないのです。
紙媒体やインターネット上にあふれる様々な写真、そこから勝手な憶測が知らないうちに誰かを傷つけたりすることもあります。悪意あるメディアが民衆を誘導するために、“都合のいいカット”を使うこともあるでしょう。もし内面を本当に写し出すことができれば、どのような説明を受けようと写真にさほど差はでないはずなのですが、そうはいきません。6人の写真家による6枚のポートレート、あなたはどう感じるでしょうか。
■ライフセーバーと説明された場合
■自力で成功した百万長者
■元アルコール中毒患者
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