CIAが大量の“UFO機密ファイル”を公開! 注目すべき「10のXファイル」とは?
●スカリー捜査官が歓喜する文書5
1. 1953年1月14日~17日に行なわれた未確認飛行物体に関する科学諮問委員会の文書
2. 1949年3月に記された空飛ぶ円盤についてのCIA部内メモ
3. 1952年3月15日にCIA長官に提出された空飛ぶ円盤についての内部報告書
4. 1953年1月21日に開かれた科学情報収集事務局(OSI)の会議録
5. 1952年12月3日に目撃された空飛ぶ円盤に関する記録
1953年の科学諮問委員会の文書では、1952年8月のオハイオ州ベルフォンテーンや、同じく同年7月のワシントンDCでのUFO目撃例など、10の主要な目撃例と15件の目撃例が紹介され、科学者たちの間で議論が行なわれた。ちなみに主要目撃例の中には、1952年8月5日に日本の羽田空港で確認された未確認飛行物体も含まれていて興味深い。
もちろん上記の文書を含め、今回公開されたすべての文書がPDFファイル化されサイト上で閲覧、入手することができる。今後多くのUFO研究家によってこれらの文書の分析が進むことになるだろう。
■U2登場前の目撃例は超常現象が含まれている確率が高い
さかのぼること2014年末にCIAは「1950年~60年代に目撃されたUFOの大半はCIAの偵察機である」とツイッターで発言して話題になったことも記憶に新しい。この時代の“UFO”の多くは1955年にロッキード社が開発したスパイ用の高高度偵察機“U2”だということで、巡航高度1万8000mという当時の航空機としては群を抜いて高い上空を航行していたため、民間パイロットも含む目撃者の多くは“UFO”と思い込んでいたのだとCIAは説明している。ということは、U2が就航した1955年より前の情報がメインの今回の“UFOファイル”には、そのぶん説明不可能な超常現象が含まれている確率が高いということにもなる。
これらの文書を検証することにより、UFOに関する研究が進むことが期待されるが、今回のCIAの一件で思い出されてくるのは、2010年にはじまったイギリス政府による“UFO機密ファイル”の大量公開である。公開がはじまった当初こそUFO研究者を狂喜させていたが、そのうち一部からより大きな謎を永遠に封じ込めるための“印象操作”ではないのかという声もあがりはじめた。
つまり最高機密情報を隠蔽するために、重要度の低い情報を次から次へと大量に公開しているのではないかという疑惑である。CIAにもこの疑惑が持ち上がってくるのかどうかは今後の動向次第だが、ともあれ今回UFO研究が進展する素材が提供されたことは歓迎すべきことだ。
(文=仲田しんじ)
参考:「CIA」、「Disclose.tv」、「Tech Times」、「Express」ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊CIAが大量の“UFO機密ファイル”を公開! 注目すべき「10のXファイル」とは?のページです。UFO、CIA、仲田しんじ、極秘、機密、公開、X-ファイルなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで