ジカウイルスがオンラインで販売中! 感染経路に「遺伝子組み換え蚊」と「ロックフェラー財団」の影

■ジカ熱流行の影にある“遺伝子組み換え蚊”の大量放出

 英タブロイド紙「Mirror」などの記事によれば、ジカ熱の流行と時期も場所も一致する出来事があるという。それは遺伝子組み換え操作を施した蚊の“放出”である。

 かねてより感染が拡大するデング熱やマラリアなどへの対抗策として、イギリスのバイオ技術企業Oxitecは、遺伝子組み換えを施した蚊を生み出すことを試みてきた。そして2012年にブラジルでこの遺伝子操作したオスの蚊を大量に放っていたことがわかっている。

 ご存知の通り、蚊はメスのみが動物の血を吸って感染症の媒介となるのだが、この遺伝子組み換えを行なったオスの蚊と交尾をした自然のメスは“死産”するようにコーディングされているので子孫が残せず、結果的に蚊の個体数を劇的に減少させるものとして期待されていたのだ。しかし皮肉にも、この時期からブラジルなどでジカ熱の感染拡大がはじまったのである。

 研究者の中には、遺伝子組み換えを行なった蚊を自然に放つにはもっと研究が必要であり、深刻な結果を招きかねないと警告していた者もおり、実際に米フロリダ州では住民らの反対によって遺伝子操作した蚊の放出計画が何度も頓挫している。それでもブラジルなどでは2012年以降、定期的に遺伝子組み換えした蚊の放出が行われてきている。このことと、今日のジカ熱の感染拡大にどのような関係があるのか、もちろん詳しいことはわかっていないのだが、時期も場所も一致するだけに強い疑念の目が向けられているのだ。遺伝子組み換えしたオスの蚊のみならず、ひょっとするとメスのほうも何らかの耐性を獲得して進化し、人間の思惑とは違った“ハイブリッド蚊”が生まれていると考えるのはいかにもSF的だが、万が一にもないとは限らないだろう。

 つまり要点をまとめると、ジカウイルスは長年ロックフェラー財団によって管理・販売されてきた(研究目的に限られるとはいえ)という事実と、そして近年放出されはじめた遺伝子組み換えのオスの蚊が皮肉にも今、ジカウイルスを世界に蔓延させる何らかの原因になっているかもしれないということだ。ロックフェラー財団が推し進める重要研究のうちのひとつに「人口科学」があることも忘れてはならない。今回の件でこのような「隠れた構造」が透けて見えるのである。

 先頃は性交渉による感染も報告され、また輸血によって感染した症例も確認されるなど、さらに深刻な事態を迎えているジカ熱の感染拡大に引き続き注視を怠ることはできない。
(文=仲田しんじ)


参考:「Anonews」、「Mirror」、ほか

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
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