まるで「この世の終わり」! シリア内戦で廃墟と化した街の空撮映像が地獄すぎる
アサド政権と反体制派、そして「イスラム国(IS)」やクルド人勢力、さらに背後で戦闘を支援する欧米やロシア、そして中東各国の思惑も絡み、シリア内戦は混迷を極めている。シリア人権監視団(英国)の報告によると、昨年1年間の内戦による死者数は5万5219人(子どもは2574人)、2011年に内戦が本格化してからの死者数はすでに26万人を超えた。しかも、この統計に行方不明者は含まれないため、実際の犠牲者数はこれをはるかに上回るとの指摘もあるほどだ。
現在、住む場所を失った多くのシリア人が難民となって周辺国やヨーロッパへと流れこんでおり、各国は対応に苦慮している。過激な排斥運動が広がりを見せる一方、難民のなかにも犯罪に走る者や、テロリストが紛れこんでいる疑いも浮上しており、歴史的混乱へと発展する恐れまで指摘されている。このような中、混乱の震源地であるシリアのあまりにも悲惨な状況を如実に示す動画が公開され、改めて世界に衝撃が走っている。
シリア第三の都市ホムス。首都ダマスカスとアレッポの中間に位置し、内陸部の各都市を結ぶ要所として栄えている――という話は今や昔。2016年現在、ホムスの街は内戦によって完全に“死んだ街”になってしまった。ドローンによる空撮映像が捉えているのは、もはや人が住めるような建物が一軒も残されていない絶望的現状だ。爆撃によって瓦礫の山と化した街は、人口100万人を誇っていた過去がまるで嘘のように閑散としている。まさに「この世の終わり」としか喩えようのない光景だ。
自らの愛する街が完膚なきまでに破壊され尽くした時、人はどのような行動を取るだろう。復興に努めるほどの気力と体力が残されていればよいが、それよりも早くこの地獄から抜け出し、新天地で再び生活を立て直したいと願うことを誰も否定はできないはずだ。この映像は、シリア難民の多くが「生きるため」に、止むに止まれぬ思いで母国を去らざるを得ないという現実を世界に訴えかけている。
(編集部)
参考:「産経ニュース」、ほか
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