UFOがISISを攻撃? トルコ国境で謎の大大大閃光「まったく説明できない」
●トルコの特殊部隊がラッカを攻撃
爆発したのであれば付近に飛び散るはずの残骸のようなものも発見されていなければ、突然現れた飛翔体に関する情報もまったく得られていないということだ。ある警察官は、今回の件は何らかの自然現象であると主張しているようだ。もちろんUFO説も浮上してくることになるだろう。
だが事件2日後の5月7日、トルコ当局はここ数日にかけて特殊部隊がラッカ北部に潜入してISISを攻撃していたことを公表。
攻撃の際にはロケットランチャーも使用したということだ。しかし特殊部隊が扱うロケットランチャーがこの高度で空中爆発するだろうか? 空から降ってきたような軌跡を描いているため、いったんはさらに高い地点まで打ち上げられたことになるのも大きな疑問点になるだろう。いずれにしても有力な情報はなく、日がたつにつれてますます解明が難しくなりそうな案件かもしれない。
■シリア内ISIS拠点を狙う最新鋭ステルス巡航ミサイル
2014年9月22日にはじまったシリア内のIS拠点への空爆だが、アメリカをはじめベルギーやフランス、イギリス、オーストラリアといった明確な“有志国連合”に加えて昨年9月にはこともあろうにロシアが空爆に参加。国際社会を驚かせたことは記憶に新しい。しかも、いったん空爆に加わるや、最新鋭の艦船から潜水艦、爆撃機を投入し、非常に命中精度の高い巡航ミサイルを惜し気もなく大量に打ち込んでいる。
昨年11月20日には、Tu-160長距離戦略爆撃機に搭載した最新鋭ステルス巡航ミサイル「Kh-101」が、空中からシリア内のIS拠点へめがけて発射された。
この「Kh-101」の射程はトマホークの3000キロを大きく上回る5000キロに及ぶとも言われ、実際のところシリア空爆に使用するのはオーバースペックであり、軍事費の無駄使いでもある。ではなぜ、ロシアはこの「Kh-101」を使ったのか? もちろん推論でしかないが、ひとつには初めての実戦投入で各種のデータを収集できるまたとない機会であったことと、やはり国際社会に向けて、現在のロシアの最新の軍事技術を誇示する狙いの2つがあったのではないだろうか。
さらに言えば我々が知らない、というよりも知らされていない最新兵器の数々が、ロシアやアメリカに存在していることも間違いない。それらの兵器は事前事後の通告がなければ、使われた事実を突き止めることは、多くの場合は困難と思われる。今年3月に入ってからいったんロシア軍は空爆作戦の撤収を発表しているが、この高性能巡航ミサイルをもってすれば引き続き多方面からの爆撃が可能だろう。
3月27日には、シリア政府軍のパルミラ奪還作戦を支援するため、ロシア軍は再び空爆を行ない支援に成功している。いつでも空爆を再開できる用意があるということだろうか。ISの拠点や部隊を狙った正確(精確)な空爆が事態の収拾に結びつくことを信じたいものだが、なによりもまず現地の一般市民の安全の確保が最優先であることを今一度確認したい。
(文=仲田しんじ)
参考:「Mirror」ほか
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