ついに「文春」を刑事告発した青山繁晴VS青木理【共同通信・元同僚】の“加齢臭漂う更年期バトル”が話題!

 参院選に自民党から比例代表で出馬し当選した民間シンクタンク社長の青山繁晴氏が、週刊文春に書かれた記事に対して「虚偽の記事を記載したことによる選挙妨害」として公職選挙法違反で東京地検に刑事告発したという。

「安倍首相自ら口説いた参院選トンデモ候補」と題された記事では、青山氏が共同通信の記者だった96年、ペルーで起こった日本大使公邸人質事件を約4カ月間取材した際、約1,500万円の経費うち450万円ほどが私的流用し、退職金で相殺したとされる。これについて青山氏は選挙妨害だと主張しているわけだ。

ついに「文春」を刑事告発した青山繁晴VS青木理【共同通信・元同僚】の加齢臭漂う更年期バトルが話題!の画像1画像は、【青山繁晴】週刊文春の虚偽報道に対する宣戦布告!メディアのアリバイ工作と選挙妨害[桜H28/6/29]「チャンネル桜」より

 内容の真偽については、出版界でも賛否両論ある。元文春の編集長で、現在は「月刊Hanada」の編集長である花田紀凱氏は、「緊急時に4カ月で1500万ならちっとも驚かない」「金で情報を買うこともあるが、そんな時、領収書なんてもらえやしない。スクープを狙えば金はかかる」としている。

 一方、同じ共同通信で記者だったジャーナリスト・青木理氏は選挙前発売の「サンデー毎日」で青山氏をボロクソ。ライバル誌の文春を「ケッサクだった」として、私的流用の話は「社内ではあまりに有名な話で、すべては事実」と断言。「さすがにこれはヒドいということで問題化し、青山氏は退社に追い込まれた」とした。

 さらに青木氏は、青山氏が選挙ビラに「昭和天皇の吐血など歴史的スクープ連発」などと記者時代の手柄を書いていたことを、16年の在籍間に「同氏が特ダネ記者だったという話自体、聞いたことが1度もない」と証言。「要はホラ吹き、あるいは詐欺師の類なのではないかと思う」とまで言いきっている。

 ただ、このあたり共同通信のベテラン記者によると「青山さんと青木さんはイデオロギーが正反対。青山さんは安倍晋三首相を『人を虜にする』とべた褒めして集団的自衛権のための改憲に全面賛成、明らかに右寄りな人ですが、青木さんはその真逆。日本の諸問題のほとんどを自民党の責任だとするようなタイプで、韓国の反日姿勢を徹底擁護する典型的な左翼派。2人は共通の知り合いには互いに陰口を言い合っているので、間に立った人はいつも困惑してましたよ」

 この話が事実なら、記事を書かれた青山氏だけでなく青木氏のゴシップも飛び交っていたことになるのだが。

「青木さんはなんでもかんでも政府の責任にしちゃうところがあるので、青山さんはそれを小馬鹿にしていた記憶があります。それと青木さんは女性が大好きですから、その辺のウワサを青山さんが冗談半分に漏らしてました。あるとき青木さんが『俺は嫁が高収入だから必死にやってなくてもいいんだ』みたいなこと言ってたとかいう話も……」

 このあたりの悪口レベルになると、どこまで本当かサッパリだが、いずれにせよ思想が正反対なのは明らかなだけに、青山氏のゴシップに青木氏が手を叩いたのはそういったことが背景にありそうだ。犬猿の仲に見える2人について、共同通信の記者は「政権を味方に付けた青山さんの方が圧倒的有利に見えますけど、立場が気楽なのは青木さんの方で、今後は青山さんの政治家としての動向をかなり厳しい目で見るはず」だという。

 文春の記事については、もし虚偽の記事で当選を妨害しようとした公選法違反となった場合、「4年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金」となるが、裁判で青木氏が「元同僚」として証言することもないとは言えない。泥沼な論争の行方はいかに。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

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