サイコパスなのはヒトラーよりもトランプ! ヒラリーは“暴君ネロ”とナポレオンの間のスコア

 いよいよ11月の決戦に向けて共和、民主両党の指名候補者が出揃い、トランプvsヒラリーの一騎打ちとなった米大統領選――。泣いても笑っても来年早々にこの2人のどちらかが次期アメリカ大統領に就任するのだが、あらためてこの2人がどんな精神的特性を持った人物なのかを心理学の手法で探った研究が発表されている。なんと驚くべきことに2人とも“サイコパス”の要素があるという。


■歴史的な辣腕リーダーを“精神鑑定”

 イギリス・オックスフォード大学のケビン・ダットン博士は、歴史上のリーダーたちをそれぞれの専門家の力を借りて「Psychopathic Personality Inventory-Revised(PPI-R)」と呼ばれる心理テストを用いて“精神鑑定”を行っている。もちろん通常、精神鑑定は本人が受けなければならないが、すでに故人である歴史上の人物がテストでどのような回答を行うのか、各人物研究の専門家に慎重な判断をしてもらい、それぞれの指導者の性格特性を分析したのだ。

 PPI-R心理テストで明らかになる性格的特性は8つある。下記の通りだ。

・社会的影響力(SI)
・大胆さ、恐怖の克服力(F)
・ストレス耐性力(STI)
・功利的自己中心性(ME)
・反抗的不服従性(RN)
・失敗を他者になすりつける傾向(BE)
・無責任な無計画さ(CN)
・冷酷さ(C)

 そしてリーダーのタイプとして、社会的影響力(SI)、大胆さ、恐怖の克服力(F)、ストレス耐性力(STI)の値が高い人物は物怖じしない勇猛果敢な権勢(Fearless Dominance)を発揮するといわれ、名指導者の呼び声が高く、言うまでもなく成功した人物が多いという。

 一方、功利的自己中心性(ME)、反抗的不服従性(RN)、失敗を他者になすりつける傾向(BE)、無責任な無計画さ(CN)のスコアが高い人物は、自己中心的衝動性(Self-Centered Impulsivity)が高いリーダーとみなされ、恐怖政治や独裁などに向かいやすく組織を破壊に追い込む傾向があるということだ。

 ひとつ残った、冷酷さ(C)だが、これはそのまま指導者の1タイプに分類され、このスコアが高い人物は文字通り、冷酷無情な判断を下し政治的にテクニカルな面を併せ持つ。国家や組織にとって良くも悪くもなり、情に流されることなく正確な判断が下せるトップである一方、人情味に欠けることからあまり多くの支持を集めないリーダーということにもなる。もしこのタイプが国家のリーダーだった場合、必要とあらばあっさりと戦争を決断し国民に犠牲を強いることも厭わないということだ。いわば“サイコパス”的性格を備えた人物であるとも言える。

 そしてダットン博士は歴史上で、良くも悪しくも大きな権勢を振るったリーダーを“精神鑑定”して見やすい一覧表にまとめた。もちろん“精神鑑定”した歴史上の人物はまだまだごく一部だが、この表であらゆる性格的特性がまんべんなく高いリーダーが、かつてのイラク共和国のトップリーダー、サダム・フセインだ。フセインは当時のイラクで強大な影響力を持ち絶大な支持を集めていた一方、自己中心的でもあり冷酷無情な政治家であったということになる。

 なかなか興味深い歴史上のリーダーたちの“精神鑑定”表だが、米大統領選の両党の候補が出揃ったこのタイミングで、ダットン博士はドナルド・トランプとヒラリー・クリントンの“精神鑑定”も行っている。もちろん実際に心理テストを受けてもらったわけではないのだが、過去の言動の記録が数多く残っていることからテストそのものは難しいものではなく、その結果も信頼に足るものであるということだ。そして明らかになったトランプとヒラリーの性格的特性とは……。

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