「直下型」でも「海溝型」でもない“第3の地震”が発見される! マントル層に秘められた深すぎる謎
■深い地層で発生する巨大地震なのか
研究チームの一員であるジャン・ポール・アンプエロ氏によれば、研究チームはこの深層地震の研究のために、2012年にマグニチュード8.6を記録したスマトラ島沖地震の調査から始めた。このスマトラ島沖地震は、ニューポート・イングルウッド断層やサン・アンドレアス断層と同様の走向滑動断層による地震であり、同種の地震としては世界最大規模のものであった。
問題点は、現段階で知りうる地震科学では、どうしてこれほど巨大なエネルギーを発したのかがわからないということであった。チームによれば、この巨大なエネルギー源が今回発見された今までよりも深い位置、つまりマントル層で地震が発生したと想定すれば説明がつくのではないかとしている。断層で発生した地震が深い位置に影響を与え大きな地震となって返ってくる可能性もあるのではないかということらしい。
現時点では、この深層部で発生する地震に関して、そのメカニズムと発生した場合の地震の大きさの想定などは、まだ解明されていない部分も多くあるが、こうして一つひとつ地震の謎を紐解いていき、その予測や回避手段などが研究されていくことが、これからのよりよい災害対策の構築に一役かっていくことと信じ、さらなる研究の進展を願っている。
(文=高夏五道)
参考:「Science Alert」、ほか
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