40億年前の火星は超絶美しい惑星だったことが判明!古代火星文明を裏付ける証拠となるか!?
スミソニアン協会のウィルソン博士は「ハートレイクはおよそ150kmにもわたり広がっていた広大な湖であり、北アメリカの五大湖「オンタリオ湖」よりもはるかに大きい2790立方kmもあった」と主張しており、これが事実であれば火星には相当量の水が存在したことになる。
NASAの研究チームはその後この湖が消滅した年代を推定するべく火星表面にクレーターができた年代を計測、その年代からハートレイクは20~30億年前までは存在していたと結論付けたのだ。これは40億年前には豊富な水が存在していたとされる火星で、水に囲まれた豊かな時代が10億年もの間続いていたことを示唆する貴重な成果であった。
■火星はどのようにして現在の姿になったのか?
最近の研究では火星が水を失った理由として地軸の急激な変動「ポールシフト」が有力視されているが、いまだ謎に包まれたままである。しかし、今回の研究で火星は何億年も時間をかけてゆっくりと大気を失い、水分は蒸発し、凍っていったことが明らかになった。
大気圧は地球の0.75%というほぼ真空の火星では、水は液体で存在することが出来ない。水蒸気または氷になるのだが、ウィルソン博士はハートレイク周辺の渓谷を流れた水と、周辺の氷となった水量を調べればおそらく一致するだろうと述べている。
「10億年もの間、火星には豊富な水があった」という今回の発表を受けて『古代火星には生命の存続が可能な環境があったのでは』と話題になっているが、火星移住計画が注目されている今、火星がどのように現在の姿に変化していったのかを調べることもまた実現化に向けて研究を進めるうえで重要な鍵になるだろう。NASAの研究チームは今後も調査を続けていくということだ。
(文=遠野そら)
参考:「SPACE.com」、「EWAO」、「NASA」、ほか
遠野そらブログ:http://charnme.net/
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2024.10.02 20:00心霊40億年前の火星は超絶美しい惑星だったことが判明!古代火星文明を裏付ける証拠となるか!?のページです。水、NASA、火星、移住、遠野そらなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで