【服用厳禁】爆速で脂肪を燃焼する「死のダイエット薬・DNP」が怖すぎ! 痩せる代わりに、がん・脳障害・白内障…くられ解説!

【ヘルドクター・クラレのググっても出ない毒薬の手帳】
第30回 2,4-ジニトロフェノール(DNP)


今回のテーマは欧米で話題の激ヤセドラッグ・DNP。掲示板「reddit」ではこの薬とステロイドだけでムキムキになったという画像が話題になりましたし、日本では、1週間で30kg痩せたというエピソードも出回っています。ですがそんな薬、本当に安全なんでしょうか……

1811dnp-1.jpgDNPを飲むだけで痩せたと主張する男性。画像は「reddit」より引用

 2,4-ジニトロフェノール(DNP)は、その効果の高さと引き替えに、非常に重大な副作用を引き起こす可能性を秘めた恐ろしい薬です。

 工業的には2,4-クロロフェノールを強塩基で塩素をどけ、合成されることが多いようです。もともとは爆薬の合成過程で作られる化合物で、中間体であるDNPに被爆した工場労働者が高熱を出し、ものすごい速度で痩せ細りました。このことから、かなり以前から痩身効果、強制脂肪燃焼効果があるということは知られていたようです。

 その後1933年、米スタンフォード大学で「DNPが抗肥満薬として使えるのでは」と利用が始まります。実験ではかなりの成果が確認されましたが、相応の副作用があることも分かりました。

1811dnp-3.jpg分子構造。画像は「Getty Images」より引用

■DNPでなぜ痩せる?

 DNPは細胞内で行われるATP(生体内のエネルギー物質)合成過程の一部、リン酸酸化反応を邪魔することが知られています。ATPの生産力が低下……というか、本来行くべきところにATPがまわりにくくなり、そのあふれ出たATPによって体温は上昇します。

 すると褐色脂肪組織からの脂肪酸の遊離、さらに熱へ変換が促進されるため、脂肪がドンドン消費されてダイエットもはかどります。確かに脂肪を減らす内服薬としては最強と言え、体重を落とす作用が最も高い薬の一つとされています。

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