【服用厳禁】爆速で脂肪を燃焼する「死のダイエット薬・DNP」が怖すぎ！ 痩せる代わりに、がん・脳障害・白内障…くられ解説！

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DNPの粉末。画像は「Wikipedia」より引用

　その作用は劇的で、それこそ“毒”といえるほどです。激しい吐き気やめまい、頭痛などが報告されているほか、催奇形性もあると動物実験で確認されています。急速な白内障で失明することもあります。また、体温が暴走するので、自分の体温で熱中症を起こして、脳障害を起こしたり、時には死に至ったりすることさえあります。ATPの大量ロスを生み出すので大量の酸素ラジカルも出現するため、発がん性もあると考えられています。

画像は「Getty Images」より引用

■危険すぎる効き目

　DNPは1日に20mg～（最大で60mg）を服用するだけで、体重をものすごい速度で減少させる働きがあります。あまりに強烈な効果を持つため、投与は最大4日間とされ、それ以上の使用を続けると臓器に深刻なダメージを残すといいます。致死量は20～50mg/kgですから、有効量とかなり近く、それだけでも危険な物質とわかります。

　DNPは脂肪を燃焼させ体重を減らすという点では最強の薬ですが、ステロイドなどの筋肉増強剤を同時に服用しないと筋肉も衰えます。ステロイドとの併用で、副作用の危険性はさらに倍々になる危険性があります。

　いずれにせよ、数あるドーピングドラッグの中でも、DNPは特に手を出してはいけない薬の一つです。

文＝くられ

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