たった1秒の「肺がんセルフチェック法」とは?
たった1秒の「肺がんセルフチェック法」とは? 医師も推奨「シャムロス・ウィンドウ・テスト」

※ こちらの記事は2019年11月27日の記事を再掲しています。
日本人の死亡原因第1位の「がん」。その中でも最も死亡者数が多いのが“肺がん”である。国立がん研究センター・がん情報サービスによると、2017年には男性5万3千人、女性2万1千人が肺がんで死亡している。
肺がんは他のがんに比べて発見が難しく、症状が出てからでは手遅れになってしまうことが多いのがその原因のようだ。しかし、実はたった1秒で肺がんを自分で発見できる方法があるという。英紙「Daily Mail」(11月26日付)が報じている。
道具は一切不要。自分の指を見るだけで、肺がんチェックができるのだ。方法は簡単。人差し指の爪を向かい合わせにしてくっつけるだけだ。爪の間にダイヤモンド型(ひし形)の空間ができれば問題ないが、できなければ肺がんの恐れがある。

これはシャムロス・ウィンドウ・テスト(Schamroth Window Test)と呼ばれるもので、指先が肥大し、爪の付け根が隆起する症状を見ることがその目的だ。こうした指は太鼓のバチに似ていることから「ばち状指(ばち指)」と呼ばれる。
肺がん、間質性肺炎、肺線維症、胚腫瘍などの肺疾患に伴って発生することが多く、英王立がん研究基金の調査によると、肺がん患者の35%にばち状指が見られたそうだ。また、1969年の日本の研究では、原発性肺がん患者の60%にばち状指が確認されている。
腫瘍学が専門の看護師エマ・ノートン氏は、シャムロス・ウィンドウ・テストの重要性を指摘している。

「肺がん患者の多くがばち状指について知りませんが、シャムロス・ウィンドウ・テストは非常に簡単にチェックすることができます。医療の専門家もこのテストを利用していますし、数秒あれば自分でもできます」(ノートン氏)
ばち状指の詳しいメカニズムはまだ分かっていないが、英王立がん研究基金によると、がん腫瘍が生成するホルモンによって引き起こされている可能性があるとのことだ。
肺がんは40代後半から罹患率が上昇し、年間10万人あたり約88人が罹っている。特に男性の喫煙者は注意が必要だ。
肺がんの5年生存率は極初期ならば83%だが、末期ともなると5%以下、全ステージでは約44%となっている(国立がん研究センター・がん情報サービス)。病気全般に言えることだが、初期発見が肝要である。
シャムロス・ウィンドウ・テストでばち状指が疑われる人は、いますぐ医療機関に相談した方が良いだろう。
参考:「国立がん研究センター・がん情報サービス」、「MSDマニュアル 家庭版」、「J-Stage」「Daily Mail」、ほか
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