1万2800年前にシリア上空で隕石爆発「一瞬で村が消滅した」事実が判明! 1分以内に… 壮絶すぎる“最期の瞬間”とは!?

 空から降ってきた隕石の爆発で村が一瞬にして消える——。映画『君の名は』や、パニック映画を想起させる大事件がおよそ12800年前、実際にシリアの地で起きていたことが判明した。人類最古の村で一体何が起きたのか? 英「Daily Mail」(3月10日付)他が報じた。

Ancient human settlement was obliterated by a COMET that exploded in Earth’s atmosphere and sent fragments of molten glass ‘hot enough to melt cars’ flying to the ground 12,800 years ago (Daily Mail)

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画像は「Daily Mail」より引用

 今月6日、米ロチェスター工科大学などの研究者らによる新たな研究論文が、オンラインジャーナル「Scientific Reports」に掲載された。シリアのテル・アブ・フレイラ遺跡の住居跡で約12800年前の地層を調査した結果、隕石の空中爆発の痕跡とみられるガラス状の物質が発見されたというのである。

 分析の結果、ガラス状物質は2200℃を超える温度で形成されており、クロム、鉄、ニッケル、プラチナ、イリジウムなどの豊富な鉱物を含んでいることが判明した。いずれも雷や火山の噴火では説明ができず、隕石や彗星の衝突・爆発などが起きて形成されたと考えられるという。

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画像は「Daily Mail」より引用

 テル・アブ・フレイラ遺跡はかつてユーフラテス川中流域の台地にあり、13000年以上も前の人類最古の農業の痕跡が発見された場所として知られる。遺跡はダム湖に沈んでしまったが、1972〜73年に発掘調査が行われており、そのときに採取されたサンプルの分析は現在も続けられており、今回の論文もその成果の一つである。

 隕石の空中爆発が起きたとみられる12800年前、ヨーロッパでは最終氷期が終わって温暖な気候が続いていた最中、急激に寒さが戻ってきたことがわかっている。ここから1000〜1300年ほど続いた寒冷期はヤンガードリアス期と呼ばれ、この時期にマンモスなど多数の動植物が絶滅し、北米ではクローヴィス文化が消滅している。

 北アメリカからヨーロッパに広がる広範なヤンガードリアス境界層では、高熱で形成されたナノダイヤモンドや小さな金属球、隕石や彗星に含まれるプラチナといった物質が発見されている。これらの物質は、今回テル・アブ・フレイラで発見されたものとも化学的に一致している。また、グリーンランドのハイアワサ氷河ではこの時期に作られたと思われる巨大な隕石のクレーターが見つかっており、近年ではこの急激な寒冷期の原因がこの隕石の衝突にあるのではないかと考えられている。

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