500日間、地下70mの洞窟で誰とも会わずに暮らした女性を襲った″副作用”とは!? 体感はわずか160日、闇に響いた謎の「音」

人は完全な孤独と暗闇の中で、どこまで正気を保てるのか。誰もが一度は想像するこの問いに、自らの体で答えを出そうとした女性がいる。
スペインのエクストリームアスリート、ベアトリス・フラミニ氏だ。彼女は2021年11月20日、48歳でスペイン南部グラナダにある深さ約70mの洞窟へと降り、そこから500日間、一度も人と顔を合わせずに過ごした。地上に戻った彼女の心身には、思いもよらない変化が刻まれていたという。
体感は「160日」、地底で狂った時間感覚
フラミニ氏の挑戦は、単なる度胸試しではない。心理学者や研究者、洞窟探検の専門家らのチームが外から彼女を見守り、本人も極限の孤立が人間に与える影響を記録し続けた。科学者たちの研究に役立てるためだ。
洞窟の中で、彼女は運動をし、絵を描き、毛糸の帽子を編んで過ごした。読破した本は60冊、消費した水はおよそ1000リットルにのぼる。
ところが、日光も時計もない世界で、彼女の時間感覚はあっさりと崩れていった。2023年4月、支援チームが迎えに来たとき、フラミニ氏は自分がまだ160〜170日ほどしか洞窟にいないと思い込んでいたという。実際の3分の1程度だ。
地上に出た直後、彼女は自分の時計が2021年11月21日で止まったままであり、世の中で何が起きたのかまったく分からないと語っている。まさに竜宮城から戻った浦島太郎そのものだ。
静寂の中で聞こえた音は幻聴だったのか
孤独な日々の中で、フラミニ氏はある奇妙な体験をしている。音が聞こえたのだ。
彼女はのちに、完全な静寂の中では脳が勝手に音を作り出してしまうという趣旨の説明をしている。だが洞窟にいた当時は、それが幻聴ではないと主張し、音を録音するための機器を地上のチームに送ってほしいと求めたという。
この「幻聴とみられる体験」に、チームの一部は彼女が精神的に追い詰められているのではないかと懸念した。一方、スポーツ心理学者のデボラ・ゴドイ・イスキエルド氏は米誌ニューヨーカーの取材に対し、その不安には同意しなかったと明かしている。
同氏はむしろ、本やパズルを追加で届けて彼女が集中できるようにすべきだと提案した。多くの人にとっては奇妙な体験であっても、フラミニ氏はそれに適切に対処していたと評価している。
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平衡感覚、視野、記憶、地上で露わになった異変
本当の試練は、地上に戻ってからだった。フラミニ氏はニューヨーカーの取材に、病院での検査結果自体は良好だったと語っている。しかし、平衡感覚の不調はしばらく続いた。
500日間、まともに歩ける空間がなかったため、彼女は前かがみの姿勢で、ふらつくように歩いていたという。瞳孔も明るい光に慣れておらず、しばらくはサングラスが手放せなかった。
さらに本人によれば、短期記憶が衰え、周辺視野の多くも失われたという。暗闇と孤独は、目に見える形で体に爪痕を残していたことになる。
それでもフラミニ氏は、洞窟を出た直後、この経験を最高で何ものにも代えがたいものだったと振り返っている。
脳が静寂を埋めるために生み出した錯覚か、それとも地底の闇でしか聞こえない何かだったのか。録音機を求めてまで確かめようとした彼女の耳に届いていた音の正体は、今も本人にしか分からない。
参考:LADbible、ほか
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2024.10.02 20:00心霊500日間、地下70mの洞窟で誰とも会わずに暮らした女性を襲った″副作用”とは!? 体感はわずか160日、闇に響いた謎の「音」のページです。暗闇、洞窟、孤独、幻聴などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで