顔検索サイト「PimEyes」をTOCANA編集長が試してみた!ネットに漂う“顔”は見つかるのか?

インターネットに自身の顔を含む写真を投稿した経験がある人は多いだろう。昔のブログ、イベント、誰かがアップした記念写真……。それがいま、ある技術によって「検索できてしまう」という。
そんな“少し怖いけど気になる”顔検索サイト「PimEyes(ピムアイズ)」を、TOCANA編集部の人柱——もとい編集長である私、渡邊存濔が実際に試してみることにした。
顔検索サイト「PimEyes」とは?
PimEyesは、AI顔認識技術を使ってインターネット上の顔画像を検索できるウェブサービス。自分の顔写真をアップロードすると、類似の顔が写っていると思われる画像と、それが掲載されているページのURLがずらりと表示される。
「たまたま撮られたスナップ写真」「思い出のイベントでの写真」——ネットの海に浮かぶ“自分の断片”が一気に可視化される。
しかし、どれほどの精度なのだろうか?
編集長が挑戦!検索結果は…
ちなみに私は、もう20年以上前になるがミュージシャンとして活動しており、テレビやイベントなどに出演していたこともあるため、消されていなければネットの深部に比較的画像が多く存在するかもしれない。果たして、その頃の画像が出てくるのだろうか。
さっそくPimEyesを試してみよう。

アクセスすると問答無用で顔写真のアップロードを迫られる。
まずはSNSなどのプロフィールにも設定している墓地で撮った写真をアップしてみよう。
アップすると「あなたの顔を選んでください」と表示され、私の写真とともになぜか芸人さんの顔がずらりと並ぶ。これは機械ではないことを示すアレと同じ仕組みなのだろうか。どぶろっく江口氏の顔を押したくなるのを堪えて、自分の顔を選択して進む。

次は検索に関する設定を行うことができる、なお、安全に検索というのはアダルト的なサイトを含めるかどうかという設定だ。詳細検索に関しては有料プラン限定の設定なので今回は無視する。安全も無視して検索ボタンを押してみよう。

処理が始まる・・・

数秒後、結果が表示された…!

自分でもびっくりするくらい全く知らない人たちが出てきた。共通点は丸顔とサングラス、茶髪といったところだろうか。プライバシーに配慮してモザイクをかけているが、もちろんPimEyesではモザイク無しの画像で該当ページのURLも表示されている。
もしかして、サングラスが顔の認識を邪魔しているのだろうか。
次はサングラスではなく、普通のメガネ着用時の写真で挑戦してみよう。
先ほどと同様に検索をすすめると…
!!!
なんと、某音楽系のサイトにアップされていた、13年ほど前に出演したイベントで撮影された写真が出てきた。確かにメガネはかけているが、今よりも痩せており帽子もかぶっている。にも関わらず特定して見つけ出すとは…、さすがAIといったところだろうか。自分でもこんな画像がアップされていたとは知らなかった。
ネットの海には、かつての自分が潜んでいるかもしれない
今回、他の写真でも色々と検索してみたが、結局見つかったのはたった1枚、13年前のイベントでの写真だけだった。それより前のミュージシャン時代を含む写真に関しては1枚もヒットしなかったので、すでに写真自体がネット上に存在しないか、もしくは加齢とともに私の顔が朽ち果て、別人のように成り果てたかのどちらかかもしれない。
なお、PimEyesではFacebookやInstagramなどのSNSは検索対象外とされているため、SNS上の顔写真が直接ヒットすることは基本的にない。とはいえ、SNS由来の画像が他サイトに転載されていれば話は別だ。
SNSなどに顔を出していないつもりでも、誰かが撮り、誰かがアップした写真が、ネットの片隅で今もひっそりと残っている可能性がある。
PimEyesのようなツールは、便利さと引き換えに私たちの過去を可視化してしまう。おもしろい体験でもあるが、プライバシーという観点では、少し背筋の寒くなる思いもした。
あなたの顔も、どこかにひっそりと漂っているかもしれない。ちょっと怖いけど、試してみたくなる──そんなツールである。
なお、試してみる際はくれぐれもご自身の責任で。AIは何を見つけ出すかわからない。
参考:PimEyes
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
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2024.10.02 20:00心霊顔検索サイト「PimEyes」をTOCANA編集長が試してみた!ネットに漂う“顔”は見つかるのか?のページです。顔認識システム、検索、AIなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで