元のりピー夫・高相祐一の“変わり果てた姿”に衝撃! 裁判傍聴席もガラガラの現実を見て

■重い判決が下された理由

 判決が重いのには理由があって、なにせ前歴が悪すぎる。これまでの犯歴は、れいの2009年の覚せい剤で一度目の逮捕・懲役1年6か月(執行猶予4年)。続き2012年には麻薬成分を含む薬物所持の疑いで逮捕→嫌疑不十分で不起訴。そして昨年2016年11月に、危険ドラッグ所持(旧薬事法違反)で逮捕起訴されている次第。しかしながら、あるいは執行猶予になってもよいかも…というギリギリの事案だけに、裁判官は、なぜ高相くんを実刑に処するのかを、本人と傍聴人を前に厳しい言葉で説明してみせた。いわく――「違法薬物に対する依存症は根深い。保釈中に依存症の回復プログラムに積極的に参加しているなどの事情を考慮しても、実刑は免れない」厳しい口調での明確な非難である。まるで自分が責められているような気がした。

 裁判は30分弱で終わり、その様子は裁判当日3月3日のネットやテレビのニュースで流された。ネットでは「自業自得」というような声があふれ、束の間、高相くんはまた日本中から罵詈雑言を浴びる黒いスターに戻ったようだったが、たぶん週末を過ぎ月曜日になれば、もう誰もが高相くんのことなんか忘れてる。

 高相くん、くじけるなよ。裁判官や弁護士や、法廷に提出された医師の証言にもあったが、確かに高相くんは薬物依存症だろう。自分もそう思う。一方で、違法薬物使用が長期にわたっているので刑事罰も致し方ない。それはそうなんだけどさ、なんていうか……高相くん淋しいんだよね。最初の逮捕をきっかけに離婚して、親からは勘当され、家追んだされて、子どもとは会えなくなって。かつてあれほど夢中だったサーフィンにも情熱がわいてこなくなっちゃって。生きてる意味とか、生きがいとか、今の高相くん、たぶんわかんなくなっちゃってる。

 正直言って、高相くんが刑務所送られる宣告は、目の前で見ていて気持ちいいものではなかった。1年未満で出てこれるんだから軽いものじゃないか…と言う人もかもしれないが、知人が刑務所送りを宣告されるシーンてのは、生で見ると想像以上におもくるしい。くじけるなよ高相くん。何度でも立ち上がれ。
(取材・文=石丸元章)

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