神は存在する ― 津波に襲われなかった数々の神社の謎と1000年前のスピリチュアルメッセージ
■地名に残る津波被害
寺社仏閣だけでなく地名からもメッセージを受け取ることができる。三陸地方には、過去に起きた地震や津波の警告を今に伝える地名が残っているという。
・念仏田 ねんぶつだ(宮城県仙台市)
大津波で浸水したが、地元住民が念仏を唱えたところ、海水が引いて助かったという。
・みちびき地蔵と供養碑(宮城県気仙沼市)
あの世に導くお地蔵様の伝承が伝わっている。アニメ番組「まんが日本昔ばなし」のなかに気仙沼の津波の恐怖を伝える「みちびき地蔵」という話があり、震災後、反響を呼んだ。
・念仏橋 ねんぶつばし(宮城県多賀城市)
津波のたびに橋が落下していたが、老婆が念仏を唱えることで橋を架けることに成功した。
・残谷 のこりや(宮城県南三陸町)
大津波でほとんどの家が流されたが1軒だけ家が残った。
・大船沢 おおふなさわ(宮城県南三陸町)
海岸からかなり奥の場所だが、津波でここまで大船が流れて来た。
・浪分神社 なみわけじんじゃ (宮城県仙台市)
大津波が、この地点で二手に分かれて引いていったことが由来。ちなみに、今回の東日本大震災でも助かった。
このように、過去の災害に危険性を警告した地名がいくつもあるのだ。こういった例は何も三陸地方だけでなく、日本各地に見られる。しかし、せっかく先祖が残した過去の災害に危険性を伝える地名も、現代において、市町村合併などさまざま理由から消えている場合も多いという……。
「天災は忘れた頃にやってくる」
これは、物理学者・随筆家の寺田寅彦が発した有名な警句である。震災の記憶が薄れかかっている今だからこそ、「先人の知恵」に思いを馳せるべきなのではなかろうか?
震災時代の今だからこそ、ご先祖が1000年以上もの時を越えて、我々子孫に必死に伝えたかった「生き残るためのメッセージ」に、今こそ耳を傾けなければならない。
※参考図書
・『神社は警告する─古代から伝わる津波のメッセージ』高世 仁 , 吉田 和史 , 熊谷 航 (著)/講談社 www.amazon.co.jp/dp/4062177188
・『絵図で読み解く天災の日本史 (別冊宝島 2339)』 磯田 道史 (監修)/宝島社
www.amazon.co.jp/dp/480024031X
★白神じゅりこ
新感覚オカルト作家・コラムニスト・ライター。ジャンルを問わず幅広く執筆。世の中の不思議を独自の視点で探求し続けている。
・ブログ「オカスピブログ 東京怪奇大学」http://julinda.blog96.fc2.com
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2024.10.02 20:00心霊神は存在する ― 津波に襲われなかった数々の神社の謎と1000年前のスピリチュアルメッセージのページです。神社、3.11、津波、実在などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで