』冬青社
「写真作品というよりもパフォーマンスアーティストの記録写真っぽくなってしまって、これは良くない、続けられないと思い他の切り口を考えたんです。それで『2人の身近な物を入れていったらどうなるだろう?』と思いつき試してみたら面白かった。それが『雑乱』です」
以前、Tocanaで紹介した『雑乱』は、『FLESH LOVE RETURNS』から本作に至るまでに生まれた副産物だったのだ。そして『雑乱』の撮影がひと段落ついた頃、ハルさんは『FLESH LOVE RETURNS』の企画を思い出し、スタジオを離れロケで撮ることにトライする。
「細部を詰めて本気で撮っていけば必ず面白くなる気がしたんですよ。それで、画面の切り取り方とかモデルへの演出の仕方とかを考えながら、1点1点を丹念に探るように撮っていったら、少しずつ作品にできるレベルになったので、シリーズとして続けていくことにしたんです」