北朝鮮、日本本土へ海上からの“サリン攻撃”が一番怖い! 元自衛隊幹部に聞く、マスコミが書かない「現実的な攻撃パターン3」
北朝鮮が6度目の核実験を行うのか――。4月25日の朝鮮人民軍創建の日「建軍節」前後に、北朝鮮が何らかの挑発的アクションを起こすのではないかと懸念されている。また24日、トランプ米大統領は中国の習近平国家主席との電話協議で「好戦的な対応を続け、朝鮮半島の安定を損ねている」と北朝鮮を批判。今後は日本海でも自衛隊と共同訓練をする見通しとあって、北朝鮮の出方次第では、日本を巻き込んだ朝鮮半島情勢が一気に緊迫する可能性が高まっている。
今後の北朝鮮の動きはどのようなものが予想されるのか、安全保障のスペシャリストであり、元自衛隊1佐 藤岡智和氏に伺った。
●金正恩は「政権ファースト」であることを考慮せよ
「現在のマスコミの論調では、もしも北朝鮮が戦争を起こした場合、アメリカが反撃して破壊すると予想されるため、戦争を起こさない可能性があるといわれているが、そもそも、北朝鮮という国は、自国民が失われることよりも、政権を維持することを優先させる国。そこから鑑みるに、我々が考えるべきなのは『北朝鮮にとって有利』かどうかではなく、『金正恩にとって有利』な作戦があるのかを考えねばならない。金正恩にとっては、“敵”がいた方が国民を操作しやすい現状において、そう簡単に好戦的な態度をやめるとは思えない」
●体当たり作戦が実行される可能性も
「どこの国においても、軍の作戦計画では、『幕僚見積』といって、「地域見積」「情報見積」「作戦見積」を行うのであるが、情報見積もりにおいては、可能性の低い攻撃も想定し、敵の可能行動をすべて洗い出す作業をする。そこでは、マスコミが書かない地味な攻撃予想も含まれている。たとえば……」
・ 1、浸透戦術
北朝鮮が韓国など近隣国にゲリラ部隊を派遣する可能性。
・ 2、体当たり攻撃
米国艦船に体当たりで攻撃する、いわゆる“死の爆弾”を撃ち込んで来る可能性。現在でも、中東・イエメンにおいて武装勢力がサウジアラビアの艦隊に体当たり攻撃を行っている例もあることから、可能性のひとつとして考慮するべき。
そして、藤岡氏が最大の脅威と語ったのが、次の攻撃である。
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