北朝鮮、日本本土へ海上からの“サリン攻撃”が一番怖い! 元自衛隊幹部に聞く、マスコミが書かない「現実的な攻撃パターン3」
●最も脅威となる作戦とは?
・ 3潜水艦を利用した攻撃(潜水艦発射弾道ミサイル/SLBM)
最も不気味なのが、北朝鮮が潜水艦を所有しているという事実。現在、北朝鮮が核弾頭を搭載した弾道弾を発射する脅威が問題になっているが、果たして、自国に落ちる可能性もある精度の低いミサイルを自国から撃ち込むだろうか? それよりも、海の上から狙えるSLBMを使う可能性の方が高いだろう。SLBMであれば、何回失敗しても海の上で、味方に被害が出たとしても、発射した潜水艦1隻を失うだけで済む。しかもSLBMは飛来する方向も特定できないうえ、いくら日本がレーダーでミサイル感知に励んだとしても、潜水艦で後ろにまわられれば、攻撃を防ぐことはできない。潜水艦であれば、射程距離も問題ではないことから、現状、北朝鮮本土からのミサイル攻撃よりも、SLBMの方が脅威といえるのかもしれない。サリンを搭載する可能性も否定はできないことを付け加えよう。
つまり、現在の報道では、日本本土への核ミサイル攻撃などが最も懸念されているが、現実的に考えれば、北朝鮮はもっと巧妙に自国の不利にならない作戦を練るであろうとのことだ。それが「SLBM」攻撃なのである。
さて、先日トカナで掲載した記事について訂正させてほしい。複数の政府関係者に取材したうえで、17日、「米空母艦カールビンソンが配備され、北朝鮮が射程圏内に入った」と伝えたが、これは韓国メディアが流した誤報に近い情報だったことが発覚した。
「事実、官邸周辺ではカールビンソンが“配備”されたという情報が入り、これは一般的な考えにもとづき、トマホーク射程圏内、すなわち北朝鮮から500キロ以内の場所に配備されたに違いないと受け取られていた」(政府関係者)
しかし実際は、5000キロ以上離れた場所に配備されていた模様。果たして、これら錯綜する情報はどこまでが正しいのか? これについても、藤岡氏の意見を伺った。
「アメリカが本格的な軍事作戦を立てた場合、実際の空母の位置は秘匿されますから、公開される方が異例です。つまり、まだまだ北朝鮮に向けたプロパガンダとしての“脅し”をかけている状態ということがいえるでしょう。ですから、カールビンソンの位置を追うことに大した意味はありません。作戦が実行されれば、情報は秘匿されますから」
なんにせよ、北朝鮮とアメリカが本当に開戦した場合、最も被害を被るのは間違いなく韓国と日本である。アメリカの目的は「自国を狙うSLBMの開発を止める」ことにあるため、韓国と日本はそのために犠牲となるわけだ。とはいえ、このまま金正恩を野放しにして常に安全保障上の脅威に晒されるのもご免だ。そろそろ日本もアメリカの指示に従うだけではなく、独自の見解と今後のビジョンを明確にするべきではないだろうか?
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2024.10.02 20:00心霊北朝鮮、日本本土へ海上からの“サリン攻撃”が一番怖い! 元自衛隊幹部に聞く、マスコミが書かない「現実的な攻撃パターン3」のページです。北朝鮮、戦争、ミサイル、サリン、金正恩、ドナルド・トランプなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで