「量子論は仏教の教えと同じ」ダライ・ラマ14世が感動解説! “シュレーディンガーの猫”も一致、科学と宗教が統合へ!?
■「量子論はナーガールジュナの仏教思想と同じ」
ダライ・ラマはこのほかにもこの会議のスピーチで、仏教の教えと量子論のさまざまな一致点を語っている。その中でも特に、インド人物理学者のラジャ・ラマナ博士とかつて交わした話がとても意義深いものであったということだ。
「15年から20年くらい前、ある会議でインド人物理学者のラジャ・ラマナ博士がナーガールジュナ(龍樹)の仏教思想と量子論との一致があまりにも多いことに驚きを禁じえ得ないと話してくれました。(インドの)プレジデンシー大学の副総長が以前、量子力学によれば客観的に存在するものは何もないことになると教えてくれましたが、これは瑜伽行派(ゆがぎょうは)と中観派の見解との一致を思わせるもので、特に物事は説明の仕方によってのみ存在するというナーガールジュナの仏教思想と同じものなのです」(ダライ・ラマ14世)
ナーガールジュナは大乗仏教における中観派の祖といわれ、“空”の思想を説いたとされている。“空”の思想によれば、物事には実体はなく、あるプロセスの途中の姿として認識(中観)されているだけであり、無でもなければ有でもない“空”であると論証している。
一方、量子論において例えば「シュレーディンガーの猫」は、人間が箱の中を“観察”してみることで初めて猫の生死が決定されると説明されている。つまり観察者の解釈によって、現実が形作られていることにもなり、もしそうであれば現実とはいかような解釈も盛り込める空の箱のようなものであるともいえる。確かにナーガールジュナの思想と量子論は相通じるものがあるのかもしれない。
仏教理論と量子論との融合の試みはまだまだ始まったばかりといえそうだが、将来において科学と宗教が統合した暁には人類は次のステージに“進化”を遂げるのかもしれない。混迷を深める昨今の世界情勢だが、このような将来に大いに期待が持てる興味深い話題は、この世もまだまだ捨てたものでないと思わせてくれる。
参考:「Collective Evolution」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「量子論は仏教の教えと同じ」ダライ・ラマ14世が感動解説! “シュレーディンガーの猫”も一致、科学と宗教が統合へ!?のページです。仏教、チベット仏教、物理学、量子論、仲田しんじ、ダライ・ラマ14世、ナーガールジュナ、中観などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで