白昼のロンドンで老人が突然1000度以上燃え上がり、死亡! 「人体発火現象(SHC)」の謎に迫る“7つの仮説”とは?
不可解な死亡事故や事件は数多く存在するが、その中でも極めて解明が難しい現象のひとつに「人体自然発火現象(SHC、Spontaneous Human Combustion)」がある――。
■昼間の路上で人体が自然発火!
発火・着火の原因がないにもかかわらず突然人体が燃える現象をSHCと呼ぶが、最近そんな摩訶不思議な悲劇に見舞われてしまった気の毒な男性がいる。
昨年9月17日、英・ロンドン北部に住んでいたアイルランド人男性ジョン・ノーランさん(70歳)が自宅近くの路上を散歩中、急に全身が炎に包まれ、救急車で病院に向かう途中で死亡したのだ。午前11時頃に軽い散歩に出かけたというノーランさんに、いったい何が起こったのか?
救急が「人が燃えている」との一報を受けたのは13時9分のこと。到着時、ノーランさんの全身65カ所に最も深刻な熱傷深度Ⅲ度に達する損傷が見られたという。
事故か、それとも何者かの犯行によるものなのか――? ここ数年は体調を崩し、兄弟が交代で様子を確認しにやって来ているほどのノーランさんが、何者かの恨みを買うとも考えにくい。また、人通りのある路上で白昼堂々どのような方法で人間に着火し、逃亡できるというのだろうか? 警察と消防による捜査では、火元の特定や証拠を見つけることはできなかったという。
実は、今回同様の事例は過去にも世界各地で起きており、そのほとんどが事件性はなく自殺でもない、死因不明の未解決事件として扱われている。
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