伝説のハイジャック犯「D.B.クーパー」の正体、ついに特定へ! 47ぶり未解決事件に進展、辣腕TVマンの執念実る

■最重要容疑者の逮捕か近い?

 そして昨年、事件は急展開を迎えることに。地元メディア「Seattle Post-Intelligencer」が伝えるところによると、クーパーが新聞社宛てに送ったとされる5通の手紙を、コルバート氏の捜査チームが米国情報公開法を行使して入手したというのだ。5通目は事件直後の11月24日付で、書き出しはこうだ。「自分が捕まらないことは、最初からわかっていた」。

 手紙の一番下には9桁の数字が羅列してあるが、長い間謎とされてきた。ところが、捜査チームの暗号解読班がある重大な発見をすることに。「LosAngels Times」紙の記録保管庫の中から、暗号解読の手がかりとなる対応コードを見つけたというのだ。この数列はクーパーの共犯者へ「飛行機から飛び降りて生還した後の行方」を秘密裏に伝えるメッセージだったとコルバート氏は踏んだのだ。

 そして、この手紙の差出人こそ、現在カリフォルニア州サンディエゴに住む御年74歳のベトナム帰還兵、ロバート・ラックストローだというのだ。実は、ラックストローは1978年からすでに、最重要容疑者としてFBIからマークされていた。

伝説のハイジャック犯「D.B.クーパー」の正体、ついに特定へ! 47ぶり未解決事件に進展、辣腕TVマンの執念実るの画像3ロバート・ラックストロー容疑者(1978年) 「DBCooper.com」の記事より

 調べを進めると、彼の元上官が「ラックストローは入隊中に暗号の基礎を学んだ」と証言していることがわかった。ラックストローの除隊理由は「機密情報取扱許可の人物調査で不合格になったため」とされているが、実際のところは高校中退にもかかわらず大学を2つ卒業したとか、メダル受賞者であるなどと虚偽申告したことがバレたせいだという。

 また“ジャンプスクール”で知られるジョージア州の「US Army Airborne School」やグリーンベレー・アメリカ陸軍特殊部隊で飛行機やヘリからの降下技術を学んだ経験があり、ますます容疑が濃厚となっている。それこそ入隊理由が「ハイジャックしたかったから」だとすれば、米軍もなめられたものだ。

 続々とラックストローに不利な証言が出てきており、逮捕はもはや時間の問題という様相を呈しているが、元FBI捜査官で1980年代にクーパーを追っていたダーウィン・シュローダー氏は、コルバート氏の奮闘に対して「本当に真犯人なのか懐疑的」と、やや辛口なコメントをしている。まるで未解決事件が解決してしまうのが寂しいかのようだ。さしずめ“クーパーロス”とでもいったところか。

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参考:「IFL Science」、「Seattle Post-Intelligencer」、「DBCooper.com」、ほか

文=佐藤Kay

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