128歳のお婆ちゃんが吐露「長寿は拷問、早く死ねばよかった」「生きているのではなく、間延びしてるだけ」

128歳のお婆ちゃんが吐露「長寿は拷問、早く死ねばよかった」「生きているのではなく、間延びしてるだけ」の画像3画像は「Daily Mail」より引用

 イスタンブロヴァさんには何人かの子どもがいたが、1人の息子は6歳で亡くなっており、最も長生きした娘もイスタンブロヴァさんが104歳の時に亡くなっている。子どもより先に死ぬことができなかったこともイスタンブロヴァさんの心を重くしているのかもしれない。

「私の人生は幸せな人生ではなかったと心の底から思います。ドイツの戦車が家の横を通った時は本当に恐かった。その後のカザフスタンでの生活も厳しいものでした。難民としてシベリアにも住みましたが、私たちはカザフスタン人にひどく憎まれていました。その頃は毎日、故郷に帰ることを夢見ていましたよ。庭仕事をしていると少しの間は悲しみを忘れましたが、心の中はいつも故郷のことでいっぱいでした」(同)

「子どもの頃、祖母が私を叩いてひどく叱ったのを覚えています。首が少し見えていたことに腹を立てたようでした。このように厳しいムスリム的な規律があったのですが、ソビエト連邦が誕生すると、皆すぐにオープンな服を着るようになったのです」(同)

128歳のお婆ちゃんが吐露「長寿は拷問、早く死ねばよかった」「生きているのではなく、間延びしてるだけ」の画像4画像は「Daily Mail」より引用

 イスタンブロヴァさんのお気に入りの場所は、木陰にある古いベッドだという。夏になると、ここに腰掛けて過ごすそうだ。しかし、その程度の慰めでイスタンブロヴァさんの心が癒されることはない。

「人生を振り返ると、もっと若いうちに死んでおけば良かったと思います。私の人生は働き詰めで、休んだり、遊んだりする時間はありませんでした。私たちがすることは地面を掘るか、スイカを植えるか、そのどちらかでした。そうして働いているうちに、日々が過ぎていったのです。私はもう生きていません。間延びしているだけです」(同)

 これほど徹底して人生を否定するイスタンブロヴァさんの人生には筆舌に尽くしがたい苦労や悲しみがあったのだろう。一方、イスタンブロヴァさんがあまりにも悲観的だと思う人もいるかもしれない。そのような人は、生は肯定されるべきものだという暗黙の前提に自分が立っていることに気付いていないのだ。決して肯定することのできない生が存在することを認められないのはあまりにも残酷だろう。これ以上イスタンブロヴァさんが苦しまぬうちに、天に召されることを願うばかりだ。
(編集部)

参考:「Mirror」、ほか

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