人類初の宇宙国家「アスガルディア」に“独裁的元首”が誕生! 各国VIPが祝福、すでに国民20万人で領土も確保、月植民をガチ宣言!
銀河の歴史にまた新たなる1ページ(?)が刻まれた。世界初の宇宙国家「アスガルディア」、その国家元首の就任式が今月26日、オーストリアの宮殿で華々しく行われたのだ。その様子は英紙「Daily Mail」などで報じられ、大きな話題となっている。
■宇宙国家アスガルディアとは
アスガルディアは2016年10月に建国が宣言された人類初の「宇宙国家」である。その名は北欧神話の神々が住まう国「アスガルド」にちなんで付けられた。人類による環境破壊や戦争の脅威から逃れ、広い宇宙に活路を見出そうという壮大なプロジェクトである。
すでにアスガルディアの登録市民数は世界200カ国以上から20万人を超えており、日本にも700人を超えるアスガルディア市民がいるようだ。プロジェクトでは国旗や国歌だけでなく、憲法や法律に議会、さらにはデジタル通貨といった国家に必要なシステムを着々と整えている。現在の領土は2017年に打ち上げられた人工衛星「Asgatdia-1」一機のみだが、今後は人間が居住可能な「ノアの箱船」を衛星軌道上へ順次打ち上げ、25年以内には月に居住区を建設したいという。
宇宙空間に国家を建設するという大プロジェクトを発案・指揮するのは、ロシア人科学者で実業家でもあるイゴール・アシュルベイル氏である。プロジェクトにかかる費用の多くをまかなっているのもまた彼だ。先ごろ、アシュルベイル氏はアスガルディアの国家元首として選出された。そして今月26日、オーストリア・ウィーンのホーフブルク宮殿で国家元首就任式が執り行われ、その様子はYouTubeでもライブ中継された。
「今日この日は、人類史上で最も偉大な出来事の一つとして歴史書にはっきりと刻まれるだろう」
アスガルディア議会の議長で元英国国会議員レンビット・オピク氏を始めとする約200人の出席者が見守る中、アシュルベイル氏は就任演説の中でそう高らかに宣言した。アシュルベイル氏は1億5千万人をアスガルディア市民とすることを目標とし、人類の最もクリエイティブな人々を集めたいと話す。今後はIQテストなども実施して、市民の選別を進めたいということだ。
市民登録はアスガルディア公式サイトから行うことができる。登録自体は無料だが、市民権を持つには年100ユーロ(約1200円)の登録料が必要となる。国家仮想通貨「ソーラー」や銀行システムの稼動後は、IDカードやパスポートの発行も可能になるという。
アメリカやロシアといった世界の大国だけでなく、スペースX社のような新興企業までが宇宙開発を競う中、宇宙国家アスガルディアが今後どのように発展していくのか興味は尽きない。また、アシュルベイル氏に権限が集中しすぎていると一部アスガルディア市民の間で指摘されており、宇宙国家にはやはり独裁が付き物なのか? とSFファンとしては不穏な気配を感じずにはいられない。
人類史の偉大なる1ページとなるのか、それとも人類には早すぎるプロジェクトとして忘れ去られてしまうのか――。世界初の宇宙国家アスガルディア、その行方に要注目である。
参考:「Asgardia」、「Daily Mail」、「Independent」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊人類初の宇宙国家「アスガルディア」に“独裁的元首”が誕生! 各国VIPが祝福、すでに国民20万人で領土も確保、月植民をガチ宣言!のページです。移住、アスガルディア、宇宙国家、イゴール・アシュルベイル、国家元首などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで