事故物件で女幽霊に取り憑かれ、自殺青年とも交流した芸人・松原タニシ! 事故物件を取り扱った映画『ルームロンダリング』を徹底解説!
■幽霊登場シーンのリアルさ
――本作の中で、松原さんがリアルに感じた場面というのはありましたか?
松原 幽霊が登場するシーンで御子の持っているランプがピカピカと点滅するのを見た時、片桐監督はよく研究されているなと感心しました。幽霊が現れる際、電気機器に異常が起きるなど、一種のポルターガイスト現象が起きると言われています。なので、「アヒルランプが点滅したら、幽霊が出る」という方程式をきっちり見せてくれると、オカルト・ホラー好きは妙に納得するんです。片桐監督は、『ほんとにあった! 呪いのビデオ』シリーズで有名な中村義洋監督のもとで助監督を務めた経験を持っていらっしゃるから、ホラーな描写もリアルに感じられます。
■事故物件で女性の幽霊に取り憑かれる
――本作では、御子は事故物件に住んだことにより人生初の恋が訪れるわけですが、松原さんは事故物件に住んで恋愛に変化があったということはありますか?
松原 僕はもともと霊感がないし、幽霊も視えないんです。でも、僕が最初に住んだ事故物件のマンションは、女性の霊が出るということで有名でした。そのマンションに住んでいた時、喫茶店に入った瞬間に、「ちょっとあなた、入らないで!」と店のマスターに言われたんです。僕が「どうしてですか?」と尋ねると「後ろに女の霊がしがみついているから、店に入ってくれたら困る」と言われて、実際に追い出されたんです。
――事故物件の女性の幽霊に取り憑かれたんですね!?
松原 僕は、もともとまったく売れていない芸人だったんですが、「事故物件に住む」ということをきっかけに、その頃からいろんな方から声をかけていただくようになって、仕事は徐々に増えていったんです。なのでもしかすると、仕事が増えたという面では、憑いている女性の幽霊が色々と動いてくださっているのかなと思ったりするんです。
――幽霊が仕事の根回しを!? ほかにはどんなことをするのでしょうか?
松原 同時期にちょっといいなと思う女性が現れたんです。自然の風景を撮影するのが大好きな山ガールで、文系さわやかおしゃれ女子でしたね。僕は彼女を「山にハイキングデート」に誘いまして。一緒に山を登りながら写真を撮っていると、突然20メートルぐらいの大木がゴゴゴーッ!と音を立てて根本から倒れてきたんです。で、よく見たらその大木が、僕じゃなくて彼女めがけて倒れているんです。
「危ない!」と思って、とっさに彼女を突き飛ばして何とか助かったんです。土煙がものすごく舞って、2人ともポケットから靴下の先までなぜか、土とか枯れ葉がいっぱい入っていた。
お互いに真っ茶色な土まみれ状態の時、彼女が「タニシさんに憑いている女性の幽霊が嫉妬したんですね。私はこれ以上、近づかないほうがいいのかもしれません」と言ったんです。そこから彼女とも疎遠になってしまいました。
――女性の幽霊は、未だに憑いているのでしょうか?
松原 多分…だから、僕はリアルな恋はできないです(笑)。今でも、喫茶店に入ると水が入ったコップやおしぼりを2つ出されるなんてことが全然あります。あと、ラジオ局に仕事で1人で行った時、受付のおじさんに「付き添いのもう1人の名前を書いて」と言われましたね。けれど、恋愛に関して言えば、本作では、「御子はこれから恋に発展するのかどうか?」というのが楽しみな部分でもありますよね。
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2024.10.02 20:00心霊事故物件で女幽霊に取り憑かれ、自殺青年とも交流した芸人・松原タニシ! 事故物件を取り扱った映画『ルームロンダリング』を徹底解説!のページです。オダギリジョー、松原タニシ、ルームロンダリング、池田エライザなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで