「“オウマー”の2世信者が問題」オウム残党の今後とテロを、アレフ潜入ライター村田らむ氏が緊急コメント!
――信者はどういう人たちでしたか?
らむ氏 オウム時代からの古参の信者に加え、新しい人は特に若い女性が多かったですね。スピ系に強い興味がある人から上祐さんに憧れを持っている人までいました。後は、死への恐怖感が強い人も多かったですね。そういう人たちにとって『生まれ変わり』という思想は魅力的だったんでしょう。他にもストイックな修行をしたいからとアーレフに入った人もいました。興味深いのは2世信者の存在です。アーレフの信者はどこか心を病んでいる人が多いのですが、2世信者はそういうところが一切ない純粋な“オウマー”なんです。だから、そういう2世のイケメンが専門学校とかでナチュラルに女性を口説いていつの間にかアーレフに入信させてしまうということもありました。
――麻原の死刑執行にともない教団にどんな影響があると思いますか?
らむ氏 僕がいた時にもすでに麻原は古参幹部たちの間で神格化されつつありました。もちろん公安が見張っていますから表立って言うことはありませんが。そもそもの話、麻原の死は信者にとってさほどの問題ではないんですよ。麻原の肉体が朽ちたところで、信者にとってそれは麻原そのものがなくなったことを意味しませんから。ですが、古参幹部たちが原点回帰をする可能性はあります。オウム時代のような厳しい修行を復活させるかもしれません。ただし、それで元のテロ集団に戻るかと言ったら、それは現実的に無理でしょう。公安が見張っていますから、生物兵器を製造して東京上空から散布するとか、そういう大規模なテロは不可能です。なので、内部の改革はあるかもしれませんが、対外的にはあまり影響はないと思いますよ。
麻原の死後ただちに何かが起こるわけではないようだが、村田らむ氏は、「麻原が死んだことで世間的には一連のオウム事件への区切りがついたため、アレフに対する監視の目が緩む可能性もある」と指摘しており、油断できない状況であることに変わりはないようだ。それに2世、3世の信者が出てきたということは、オウムの思想が日本社会に定着してきた兆しだ。彼らに受け継がれた麻原のテロ精神が10年後、20年後に爆発する可能性も否定できない。オウム事件はまだ終わっていないのだ。
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