中国が開発した「殺人レーザー銃」の実力とは? 一瞬で人間の皮膚を焦がし、耐えられぬ傷み、目に見えぬ脅威…!
■専門家からは疑問の声も
『スターウォーズ』で繰り広げられる銃撃戦のシーンが、ついに現実のものになろうとしているのだが、幾人かの専門家からは疑問の声が上がっているようだ。
サイエンスライターのデビン・コルドウェイ氏は、ZKZM-500の総重量から割り出される携帯リチウムイオンバッテリーの容量では、エネルギーが足りなすぎることを指摘している。
コルドウェイ氏によれば、持ち運びができるようなバッテリーでは至近距離から撃ったとしても人間をヤケドさせるような熱を発生させることはできないという。ましてや1000回も撃つことなど不可能であるということだ。
また有効射程距離の800mという数字も、レーザー光線の減衰性を考慮するとまったく現実離れした不可能な数字であるという。そしてこのZKZM-500は現実には存在しない中国政府のプロパガンダであるとまで主張している。
一方、英・クランフィールド大学のレーザーの専門家であるデイビット・ジェイムズ博士は、ZKZM-500の性能は“誇張されすぎている”と言及している。ジェイムズ博士はこのZKZM-500がまったくのフェイクではなく、現在の最先端技術をもってすれば実現可能な武器であることは認めながらも、有効射程距離は明らかに“誇張”であることを指摘している。
「もしもターゲットの衣服が燃えにくいものであったり、雨や霧雨、霧のような天候であった場合はレーザーの威力は著しく減少します。その結果、有効射程距離は縮まり、ターゲットを定めるのがより困難になります」(デイビット・ジェイムズ博士)
そして1回の射撃で服を燃やしたりひどいヤケドを負わせるのはまず不可能なので、当然何度も繰り返して同じ場所にレーザーを照射することになるが、眠っている人間を攻撃するのならともかく、現実の状況ではあり得ない行為になるということだ。
ともあれ現物を検証してみないことには確かなことは言えないのだが、疑惑も持ち上がったこの近未来ウェポン・ZKZM-500の続報に注目したい。
参考:「Science Alert」、「Disclose.tv」、「Daily Mail」ほか
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2024.10.02 20:00心霊中国が開発した「殺人レーザー銃」の実力とは? 一瞬で人間の皮膚を焦がし、耐えられぬ傷み、目に見えぬ脅威…!のページです。中国、武器、ライフル、銃、仲田しんじ、SF、レーザー、スターウォーズなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで