中国の監視社会がマジで恐すぎるレベルに到達中! 本物ソックリ“鳥型ドローン”、市民ランク付け制度で「二流市民」認定…!

 ジョージ・オーウェルが小説『1984年』で描いた監視社会の実現まで、もう時間がないかもしれない。オルタナティブメディア「Disclose.tv」の7月28日付の記事によると、中国は2020年までに最先端のデジタル技術や相互監視の仕組みなどを組み合わせ、オーウェルが描いたようなディストピアを作り上げようとしているようだ。

中国の監視社会がマジで恐すぎるレベルに到達中! 本物ソックリ鳥型ドローン、市民ランク付け制度で「二流市民」認定…!の画像1画像は「Disclose.tv」より引用

■市民をランク付けする社会信用システム

 市民一人ひとりを格付けして、スコアの高い者を優遇し、低い者は移動すらままならなくなる――そんな制度が中国で実現しつつあるという。2014年から中国政府が推し進めている「社会信用システム」は、日頃の行動やSNSでの発言、犯した不正行為などを総合して個々人にランク付けし、ランクが低ければ飛行機や高速列車にも乗れず、日々の生活にも様々な不便が生じるという。

 中国政府の計画によれば、この制度の目的は「社会内での誠実さと信頼性の水準の意識を向上させること」であるとされるが、政府が社会や経済、そして市民の行動までを統制するためのシステムであるのは言うまでもない。対象は中国本土に住む市民と企業で、ランクが高ければ社会的な優遇措置を受けられるが、低ければ様々なペナルティが科され、移動の自由も阻害されるという。

 このシステムに組み込まれた市民は、ボランティアや献血といった良い行いをすればポイントを獲得し、規則違反や法律違反などをすればポイントを失う。予約の無断キャンセルやゲームでのチート行為、キセルなどの行為はもちろん、SNSでの政府批判や反政府デモへの参加でも失点となるという。ランクの低いものは事実上二流の市民として扱われ、飛行機や列車のチケットも取れず、不動産の売買にも自由がなくなるようだ。また親の「信用」は子どもへも影響し、進学先を自由に選べなくなるなどの不利益が生じるという。

中国の監視社会がマジで恐すぎるレベルに到達中! 本物ソックリ鳥型ドローン、市民ランク付け制度で「二流市民」認定…!の画像2スコアを表示する掲示板。画像は「Disclose.tv」より引用

 今のところシステムは完成しておらず、各地方で様々なやり方が模索されているが、場所によっては結婚時のちょっとした経歴詐称、年老いた親の面倒を放棄したといったこともマイナスと見なされる可能性があるという。やりすぎだと感じられるかもしれないが、すでにインターネット上での活動を監視されている中国の人々は、すでにこのポイント制も受け入れ対応しつつあると「Disclose.tv」は指摘する。

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