キューバ米大使館「音響攻撃事件」が未だに謎すぎる点とは!? “集団ヒステリー説”も新浮上の怪!
■「集団ヒステリー」なのか?
だが、「音で人間を攻撃する」というのは可能なのだろうか。たしかに、空港などではバードストライクを軽減するため「USW(Sonic and ultrasonic weapons)」が実用化されているが、人間には無害なはずだ。
実は、最近になって新説が浮上した――「集団ヒステリー」だ。
集団ヒステリーは、震災などの災害時や緊急時などに、パニックに陥った人々の間で突発的に伝染し、急激に広まる非常に危険な集団心理として知られている。集団心因性疾患の権威である医療社会学者のロバート・バーソロミュー博士は、これまで世界中で報告された米国人26名の症例に対して、すべて集団ヒステリーと分析している。
「音響兵器は脳しんとうを引き起こしません。ただ、集団ヒステリーの症状が、こんなに長期間続くことはあり得ない」(ロバート・バーソロミュー博士)
また、別の専門家たちは「大使館に仕掛けられている盗聴器による副作用」、「HAARPを使った米国による自作自演」等、いずれも仮説の域を出ないが、独自の調査を進めているという。
結論から言えば、この記事を書いている7月12日現在、原因の解明には至っていない。だが、1つだけ明らかなのは、この不気味な現象は今も続いており、目には見えない脅威にさらされ続けているということだ。さらに、被害に遭われたのは、たまたま政府関係者に限っているが、今後どのように発展していくか、おそらく誰もわからないのだ。
参考:「Science Alert」、「Daily Mail」、「The Verge」ほか
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