「“生きたまま”肉体を食べられた」オーバードーズで地獄に行った女の臨死体験が恐すぎる!

「それでも私は死にませんでした。私は苦しめられてばかりいるのです。そのうち、ここが地獄であることを理解しました。私はすでに死んだのです。この地獄が永遠の世界になるのです」(キムさん)

 カラダを引き裂かれ、手足をもぎ取られ、内臓を貪り食われる恐怖の“地獄体験”には思わず背筋が凍る。こんな体験が待っているとすれば絶対に地獄には落ちたくない。生きているうちに善行を積みたいものだ。

■「“死”は科学によって探求することができる」

 医師から見て、キムさんの話はどのように解釈できるのだろうか。臨死体験研究者によれば、このキムさんのような“体験談”は必ずしも死後の世界の存在を示す証拠にはならないという。

 米・ニューヨークのNYUメディカルセンターで救命救急診療と蘇生研究のディレクターを務めるサム・パーニア医師が昨年のトークイベント番組で臨死体験中に経験するよくあるパターンを解説している。

「臨死体験者はまず、明るく温かい、歓迎する光に導かれると話してくれます。そして亡くなった親族が登場して迎え入れてくれるといいます。臨死体験者はしばしば、蘇生することを望んでいないと漏らすこともあります。そこはとても快適で、亡くなった人々との再会はそこにとどまりたいという磁石のような役割を果たしています。そして多くの人々が、自分が肉体から離れる感触を得て、医師や看護師を上から見下ろした経験を持っています」(パーニア医師)

「生きたまま肉体を食べられた」オーバードーズで地獄に行った女の臨死体験が恐すぎる!の画像2サム・パーニア医師 画像は「YouTube」より

 パーニア医師が語る臨死体験者の話はひょっとすると“天国”のパターンということになるのかもしれない。

 しかしパーニア医師によれば、臨死体験で味わうこのような体験は科学的に説明ができるのだという。こうした体験は死後の世界が存在することの証拠ではなく、サバイバルするために脳が自らをスキャンしていることで生じている可能性が高いという。つまり夢のような脳内現象であるということだ。

 現代の科学とテクノロジーの発達によって“死”は哲学と宗教に限定される問題ではなくなり、科学によって探求することができるものになっているとパーニア医師は力説する。

「臨死状態でも彼らは聞くことができ、周囲で交わされているすべての会話を記録することができます」(パーニア医師)

 まだまだ謎に包まれているとしか言えない臨死体験だが、パーニア医師によればその科学的解明は徐々に進んでいるようだ。とはいえ臨死のその先に死後の世界があるのかどうかは、やはり死んでみるまではわからないのだろう。

参考:「Express」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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