「宇宙エネルギー“手かざし”療法士」がメキシコ次期内務副大臣に内定! 前代未聞のスピリチュアル政権発足へ!
どこかレイキ(手のひらから「レイキ」というエネルギーを流すことで治療するテクニック)に似ているように感じるが、「Mysterious Universe」の執筆者は、LPQはピラミッド式の階層を設け、一部の幹部に独占的な体制となっているため、レイキとは違いカルト的な様相を呈していると批難している。
マウリー氏が今もLPQに所属するコズミックエネルギー伝達療法士であるかは分からないが、LinkedInのプロフィールページにその経歴を残しているところを見ると、もしかしたらまだLPQと関係があるのかもしれない。だとすると、「次の政権は、似非科学的医療を推奨しているニューエイジカルトのメンバーを内部に取り入れる危険を犯すことになる」と「Mysterious Universe」は警告している。マウリー氏が政権内部で権力を握ることにより、LPQがメキシコ国内でさらに勢力を拡大する可能性もあるだろう。
とはいえ、コロンビア紙「EL ESPECTADOR」(8月31日付)によると、マウリー氏はいくつかの大学で教授を務めた際に「生活の質を高めるための意識開発」というコースを担当していたこともあるという。大学機関で教えていたということは、マウリー氏はスピリチュアリズムに対し、学問的に真摯な態度を持った人だと見ることもできるだろう。
先月にも、メキシコ天然資源・環境省の次期大臣ホセファ・ゴンサレス・ブランコ・オルティス・メナ氏が、マヤの伝説に出てくる妖精「アルーシュ」が実在すると発言、大臣としての資質が疑問視されたばかりだが、スピリチュアルなものに寛容なメキシコの次期政権は、他国よりも精神的に一歩先を行っていると好意的に受け止めるべきなのかもしれない。いずれにしろ、次期政権の今後の舵取りに注目していきたい。
参考:「Mysterious Universe」、「EL ESPECTADOR」、ほか
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