再現された「ノアの箱舟」に動物たちが乗船拒否! 乗れたのは●●だけ、ゾウは断固拒否!=オランダ
オランダで全長70メートルの“ノアの方舟”の修理が完了した。しかし問題は、方舟の“主役”である動物たちがどうにも乗船を拒んでいるようなのだ。
■全長70メートルの“ノアの方舟”
イギリスの公共テレビ局・チャンネル4が放送する世界中の“奇妙な家”を紹介するテレビ番組「World’s Weirdest Homes」。先日の放送回では、オランダ中部フレヴォラント州の港に浮かぶ“ノアの方舟”を紹介している。
ノアの方舟とは、もちろん旧約聖書の『創世記』6~9章に登場する大洪水の前に建造された巨大な木造船で、地上のあらゆる植物の種と動物のつがいを乗せて洪水後の世界でサバイバルさせた船のことだ。
そして今、オランダのフレヴォラント州でも来るべき大洪水に備えて、このように“ノアの方舟”が準備を整えているのである。
全長70メートル、横幅9メートル、高さ13メートルというこの方舟は、鉄筋をベースにマツとスギで造られた巨大な木造船だ。使われた木材は丸太にして1万2000本にも上るという。2005年にオランダ人の敬虔なクリスチャンでありビジネスマンのヨハン・ハウバース氏によって造られたこの方舟は、北海へと注ぐマース川を実際に航行している。そして2008年、地元の実業家である現在のオーナー、アード・ピーターズ氏に売却された。
ピーターズ氏はこの船を駐車場に接した岸壁に係留し、ミュージアムとして船の中で数種の動物を飼うなどして運営していたのだが、今年初めに不幸な出来事に見舞われることになる。1月に現地を襲った凄まじい嵐によって、この“ノアの方舟”の係留が解かれてそのまま流され、漁港に連結させて停泊していた漁船の一団に突っ込むという惨事が起きたのだ。
■方舟の中にいるのはヘビだけ?
2018年1月3日の同事故は、中にいた7人のスタッフと動物たちがボートで救助される事態にまで発展した。方舟本体にそれほどのダメージはなかったが、衝突された小型漁船の何隻かは、かなりの損傷を被ったということだ。
そしていったんミュージアムとしての営業は中止することになり、傷ついた船体の修理も行われることになった。その間には、おそらく漁船への賠償問題などもあったのだろう。
しかし、再オープンの日はそう遠くなかったようだ。船体の修理が完了し、再び接岸・係留させ、ゴスペルの曲を流すなどして営業の準備が整えられたのだ。ところが、そこへ新たな問題が生じてきたのだった。
再び船内へ動物たちを乗り込ませようとしたところ、動物たちがあまり乗り気でないというのだ。動物たちの中には、きっと嵐を体験して“トラウマ”になってしまった個体もいそうである。
乗船させたラクダやヤギ、アルパカはいずれも明らかに精彩に欠き、ゾウは断固として乗船を拒んだのだった。
「今、この方舟にいるのはヘビだけになってしまいました」とオーナーのピーターズ氏は番組内で語っている。
ピーターズ氏は本来、動物たちを連れてこの方舟で各地の港を周遊するという構想も描いていたのだが、どうにも動物たちにこの船はあまり好まれていないらしい。次の大洪水が来てもサバイバルできるのはヘビだけなのかもしれない!?
参考:「Daily Star」、「Hot World Report」、「Daily Mail」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊再現された「ノアの箱舟」に動物たちが乗船拒否! 乗れたのは●●だけ、ゾウは断固拒否!=オランダのページです。災害、聖書、事故、仲田しんじ、ゾウ、大洪水、ノアの方舟、ミュージアムなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで