女のウンコを刺身やステーキにして食べて10段階で数値化してみた話・調理編【バンアパ原昌和・聖糞飛来通信】
俺の幼馴染のひとりに「ヤッちゃん」という奴がいる。キックボクシングで鍛えた強靭な体を持ち、「IQ150」という稀に見る明晰な頭脳の持ち主なのだが、コンピュータ的な脳内処理に対しては誰よりも早く、能率的に処理をこなす能力がある反面、どこか間の抜けた不器用さと気の弱さのある憎めない男だ。この隣に必ずいるのが「キムラ」という男だ。彼はヤッちゃんの行動、思考パターンを熟知していて、隣から逐一指示を送ることによって、行動を補完しコントロールしている。いわば「ブレイン」だ。
キムラは、性格は純粋で素直な良い奴だが、いささか「悪戯心が旺盛」な男であるが為、ヤッちゃんは、度々ラジコンのように、キムラから下されるハードなミッションを次々とこなしていた。
その2人が、ある冬の日に俺の家に遊びに来た。
その頃俺は、ソニーマガジンズ傘下のフリーペーパーに毎月コラムを書いていた。やるからには世界に猛毒を撒き散らすかのような、見ただけで産気付くような「アナーキー」なコラムを志していたので、ヤッちゃんやキムラ達と遊ぶついでに、様々な奇行にトライして、それを記事にしたりしていたのだ。
加湿器に焼肉のタレの「醬(ジャン)」を入れて、部屋の空気を「加醬(カジャン)」しつつ、味付けしてない肉を食うという、新しい焼肉のスタイルの提示。クリスマスシーズンの夜中に、フォーマルなスーツで墓場に行き、「寛永」以降誰も墓参りに来てないであろう寂しげな無縁仏の墓を、キャンドルとお菓子でデコレーションし、「コックリさん」を用いて、無縁仏と直接チャネリングしつつの、立食パーティー。使用済みのオナホールを調理して試食……。
毎月毎月変な事をやっていると、エスカレートして行くしかないので、どうしても行き詰まり始める。最後は「死」と「ウンコ」の二強に挑むしか無くなってくるからなのである。
その日も、「さて今日は何をやればいいものか……」と考えていると、突然ヤッちゃんが、「あー女のウンコ食いてえ」と言った。「え?」と俺とキムラは驚いて、ヤッちゃんに「ウンコを食いてえの?」と聞くと、「お・ん・な・のウンコね! 原のウンコとか絶対食えないよ? ある程度可愛い女のウンコなら食った事ないから食ってみたいなってだけだよ?」と言ったのだ。
後輩の女で、先輩命令には何でもトライする「クレイジー」という呼び名の奴がいた。ヤッちゃんに、クレイジーの写真を見せて「この女のウンコだったら食う?」と聞いてみたら、「あー食う食う食う食う」と早口でまくし立てられた。
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2024.10.02 20:00心霊女のウンコを刺身やステーキにして食べて10段階で数値化してみた話・調理編【バンアパ原昌和・聖糞飛来通信】のページです。the band apart、聖糞飛来通信などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで