“広くて安い土地”には死体が埋まっている可能性…!? 競売ブローカーも敬遠する「最悪の物件」を不動産執行人が暴露!
――DV・自殺・暴力団・宗教・統合失調症…… 事故物件よりも鬱になる「暗黒物件」の闇を“不動産執行人”ニポポが語り尽くす…!
差し押さえ・不動産執行の現場に回ってくる物件に対するイメージとして、廃屋のようなボロボロの建物が多いのではという認識を持っている人も少なくない。
もちろん廃墟・廃屋といった物件も稀にあり、このような物件の内部に入れることは役得とも言えるほどに貴重な体験となるのだが、実際には築年数が浅く程度の良い建売住宅が出回ることのほうが遥かに多い。
マンションにしても小綺麗なファミリータイプ、古くからの家が回ってくる際には地主さんであったり家柄の良さを伺わせる物件が大半を占める。
理由としては住宅ローン支払いの滞りによる執行という事例が多い点、古い家では担保価値が認められ、その物件を担保に借りられたお金が不渡りになったという執行が主であるためだ。
古くからの家にはその家系が刻んできただけの歴史やこだわりが問題として露呈することも少なくない。
井戸水へのこだわり、巨大な庭石、御神木と言えるほどに成長してしまった巨木、これらは撤去に費用がかさむ。
小さな問題としては敷地内に設けられた社や祠、信仰心が強く祟りを恐れる類の人々はこれらを敬遠するようだが、神をも恐れぬ競売ブローカーたちはそんな社や祠さえもあっという間に手を合わせることすら無く潰してしまう。
そんな怖いもの知らずの競売ブローカーさえも手が出しづらい案件は何かと言えば、敷地内に先祖代々の墓(内墓)がある物件となるだろう――。
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