【地下鉄サリン24年】上祐史浩が明かしたオウムと麻原の真実! 空中浮揚のウソ、ロシアとの裏取引、武器売買… 衝撃インタビュー!
1995年に死者13人、負傷者6000人以上を出したオウム真理教による「地下鉄サリン事件」から、今月20日で24年を迎えた。
都内を走る複数の地下鉄路線に猛毒の神経ガスであるサリンが撒かれるという前代未聞のテロ事件。昨年7月には、元教祖である麻原彰晃(本名:松本智津夫)元死刑囚をはじめ、教団による一連の事件に関わった幹部13人の刑が一斉に執行された。
もとは小さなヨガサークルにすぎなかった教団は、いかにして巨大化し、国家中枢機関の破壊を企てるまでに暴走したのか? 今後、同様のテロが再発する事態を防ぐためには、オウムが変貌を遂げた経緯と当事者たちの心中を探ることが不可欠である。
そこで今回は、教団の元幹部としてスポークスマン的役割を担った上祐史浩氏へのインタビューを再掲しよう。あの事件の渦中にいたからこそ語れる、現代社会に対する危機意識、そして未来への提言は、実に示唆に富む内容となっている。暴走する組織の闇を誰よりも理解する重要人物として、私たちは躊躇することなく彼の言葉に耳を傾けるべきだろう。
(編集部)
あの地下鉄サリン事件から22年――。菊地直子に高橋克也と、かつてオウム真理教に所属しながら最後まで逃走を続けていた元幹部が次々と逮捕され、「教祖・麻原彰晃こと松本智津夫の死刑も年内に執行されるのでは?」という噂がある。
そこで筆者・深月ユリアは、オウムとは何だったのか改めて実態を明らかにし、今後の日本はどうあるべきか探るため、かねてより親交のある上祐史浩氏にインタビューを敢行した。過去にはオウム真理教の外報部長として教団のスポークスマン的役割を果たし、現在は仏教哲学サークル「ひかりの輪」代表として精力的に活動する上祐氏。かつて、世紀末の日本そして世界を騒然とさせた事件の渦中にあった人物は、いま何を想い、どのような未来を見ているのか? すべてを真っ向から語ってもらった!
■物々しい警戒態勢の中で
現在、上祐氏は「ひかりの輪」本部がある千歳烏山のマンション一室に暮らしている。周囲は一見、キンモクセイの香りが漂う閑静な住宅街といった風情だが、そのマンションだけが異質な雰囲気を醸し出している。
「我々はあの地下鉄サリン事件を忘れない!」
「ひかりの輪・アレフ反対 解散せよ」
「3・4・5階は一般住民 大迷惑」
廊下部分に、巨大横断幕が掲げられている。このような住居で、上祐氏は果たして平穏無事に暮らしているのだろうか? さらにマンションの敷地内には警察官詰所が設置され、警察官と公安警察が24時間体制で見張っている(※)。もちろん取材の際には、名前と来訪目的を申告しなければならない。「ひかりの輪」本部に出入りする人間は、それがどんな目的であれ、少なからずマークされる運命にあるのだろう――。
諸手続きを終え、ようやく「ひかりの輪」本部である一室へと足を踏み入れると、ほのかに線香が香り、荘厳な仏像の絵が飾られた穏やかな空間が広がっていた。上祐氏は、筆者と編集者をにこやかな笑顔で迎え入れてくれ、インタビューは終始和やかな雰囲気のもとで進行した。
※ 団体規制法に基づく観察処分による措置。このインタビュー直後、9月25日に「ひかりの輪」に対する観察処分の更新を取り消す決定が東京地裁によって下されている。
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