中学校でいじめられると失業者になる可能性が35%上がることが判明! 学力も収入も低く… 人生が台無しに!

■いじめの影響は社会的損失にもつながる

 この時期のいじめの具体的な例としては、名前を呼ばれてからかわれる、グループから排除される、脅される、暴力を受ける、持ち物を取られる、などが多いということだ。研究チームは生徒からだけではなく、その親からの報告も分析しているので、より詳細にいじめの実態が把握できたという。そして今回の研究結果として、次の3つを結論づけた。

●学校でいじめられることは、学業面に長期的で重大な結果をもたらす。特に失業やメンタルヘルス問題に悪影響を及ぼす。

●これらのネガティブな影響は、執拗なタイプのいじめや、暴力的なタイプのいじめを経験している生徒の間でより顕著になる。

●今回の調査結果は、より極端な形態のいじめを減らすことに特化したアプローチが必要とされていることを示しているといえる。

 これまでの研究で、有効な「いじめ防止プログラム」がすでにいくつか考案されているという。今回の研究結果はそうした「いじめ防止プログラム」本格導入の必要性を声高に訴えるものになったといえる。

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「Daily Mail」の記事より

 まず急務となるのが、暴力によるいじめ、執拗に繰り返されるいじめを学校からなくすことである。後の人生を左右するいじめの影響が社会的損失にもつながっていることは、当事者だけでなく、すべての人がよく理解しなければならない。

参考:「Daily Mail」、「Royal Economic Society」、ほか

文=仲田しんじ