イエス・キリストには双子の兄弟がいた可能性、学者報告! キリストの物語を根底から揺さぶる恐れ
■イエス・キリストの物語を根底から揺さぶる可能性
キリスト教トマス派は、現在のインド以西、中東の地域で特に人気のあるキリスト教の一派であり、その伝承は使徒トマスにまでさかのぼる。
マーチン教授によれば、「双子」というあだ名を持つこの使徒トマスは歴史上の実在の人物であった可能性が高いという。しかしながら伝統的な正統派クリスチャンは、トマスがイエスの双子の兄弟であるとはもちろん信じていない。
その大多数は、トマスがほかの誰かと双子の兄弟であるため、このニックネームを持っているという解釈を単純に信じている。
「しかしトマス派では、イエスの双子の兄弟はトマスであると信じています。これは特に、シリア、メソポタミア、インドにおける初期キリスト教に当てはまります」(マーチン教授)
新約聖書ではイエスの十二使徒の一人であった使徒トマスは、イエスの復活を疑ったため「疑い深いトマス」として一般に知られている。
しかし実際に復活したイエスの姿を見て、処刑の傷跡を触れて確認して感激し、「私の主、私の神」と言ったとされている。
さらにマーチン教授は講義の中で「トマスによる福音書」が複数存在することを指摘して解説している。それらの聖典の中には「トマスの幼児期の福音書」もあるという。
「残存する文書の断片では、トマスはイエスが粘土のハトで遊んだ様子を描写しています」(マーチン教授)
粘土のハトの遊び方を子どもに教えるイエスだったが、それは、なんと手をたたくと粘土のハトが飛び立つというものであったという。またイエスは自分を批判する者をすぐさましゃべれなくし、盲目に至らしめる術を持っていたことも記されていたという。
いずれにしてもトマスがイエスと瓜二つの双子の兄弟だとすれば、さまざまな局面で“影武者”になったケースも想定できる。とすれば一般的な聖書のストーリーの解釈の幅が一気に広がることになり、これまでのイエス・キリストの物語を根底から揺さぶる可能性を秘めているのだろう。
参考:「Express」ほか
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2024.10.02 20:00心霊イエス・キリストには双子の兄弟がいた可能性、学者報告! キリストの物語を根底から揺さぶる恐れのページです。双子、仲田しんじ、イエス・キリスト、トマス、新約聖書、デール・マーチン、福音書などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで