7年間「自主隔離」していた羊がまさかの農場復帰! コロナ禍に苦しむ人類の“希望のモフモフ”に=豪

 オーストラリア・タスマニア州の牧場に毛むくじゃらの羊が7年ぶりに“帰宅”した。この巨大な“毛玉”と化した羊はなんと7年もの間、自身の身を柵の外へと“自主隔離”していたというのだ。

■牧場を襲った山火事で羊が“自主隔離”に

 全世界を覆う“コロナ禍”の中で各人には、自主的に自らを隔離するという“セルフアイソレーション(self-isolation)”や、他者との間に距離を置くという“ソーシャルディスタンシング(social distancing)”が求められているのだが、時代に先駆けて7年間もの自主隔離をしていた羊が話題になっている。

7年間「自主隔離」していた羊がまさかの農場復帰! コロナ禍に苦しむ人類の希望のモフモフに=豪の画像1
「IFL Science」の記事より

 オーストラリア・タスマニア州では2013年に大規模な山火事災害が発生した。タスマニア州ダナリーにあるアリス・グレイさんの牧場にも火の手が回り、放牧地を囲っていたフェンスの大部分が焼失した。そして火事に驚いた何頭かの羊は牧場から脱走したのだ。

 山火事が収まった後、グレイさんたちは全長47キロにも及ぶフェンスを修復しなければならなかった。それに並行して脱走した羊たちを連れ戻す作業も行われた。

 再び牧場をフェンスで囲う作業の中で、逃げ出した羊のうちの1頭であるプリックルズ(Prickles)と名づけられたメスの羊は、その時にいた場所からフェンスで遮られてしまったのだ。プリックルズは自力で牧場に戻ることがきわめて困難になってしまったのである。

 その後、フェンスが完全に完成してしまうと、プリックルズの“帰宅”は絶望的となり、付近にいながらにして牧場から“自主隔離”状態になったのである。

7年間「自主隔離」していた羊がまさかの農場復帰! コロナ禍に苦しむ人類の希望のモフモフに=豪の画像2
「IFL Science」の記事より

 

■7年間の“ソーシャル・ディスタンシグ”

 牧場の付近には野生のシカもよく出没することから、捕獲するための情報収集としてグレイさんは牧場の周囲に赤外線カメラをいくつか設置していた。

 このカメラの映像に時折、不可解な白くて巨大な“毛玉”が写っていることにグレイさんたちは気づいていた。この毛むくじゃらの生き物はいったい何なのか。

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