恐怖!「死者の服を売るゾンビ女」がタイで発見される! 丑三つ時に…!
新型コロナウイルス感染症に伴う都市封鎖により、多くの人が経済的に困難な状況に追い込まれている中、それを逆手に取り、一発逆転した女性がタイにいる。海外ニュースサイト「Oddity Central」(6月11日付)が報じている。
タイ北部チョンデンに住む40歳のカニッタ・トンナックさんは、ここ3年ほど古着の路上販売で生計を立てていたが、ロックダウンにより商売ができなくなってしまったという。そこで彼女は、オンラインでライブストリーミングを行い、商品を販売するようにしたが、視聴者は数人程度しかおらず、古着もほとんど売れなかったそうだ。
だが、ある日の夜、いつものようにライブストリーミングを開始しようとしたところ、洗顔のための水がないことに気付いた。そこで、ファンデーションで顔を真っ白く塗ってみたところ、自分の顔がまるで幽霊のようだと思ったトンナックさんは、さらに“怖い顔”にするため、ゾンビメイクを施したそうだ。
青白い肌に血のりメイクを施し、目にはカラーコンタクトを入れ、髪はボサボサ……かなり本格的だ。
すると、わずか5日で視聴者が4000人に急増。売上も路上販売時代よりもはるかに伸びたという。ライブストリーミングの放送時間が午後10時~午前3時という、ホラー的にもドンピシャの時間帯だったことも売り上げが伸びた理由の1つだったかもしれない。
ところで、彼女がゾンビメイクを思いついた理由はもう1つありそうだ。実は販売している古着の多くは故人に由来するものだというのだ。当然こうした行為はタブー視されており、かなりニッチな商売と言えるが、トンナックさんによると、販売している衣服は地元の寺院で浄めているから問題がないという。
放送中に視聴者のために死者の服を試着することもあるが、自分の商売であるから、不快な気持ちは一切ないそうだ。「しなければならないことをしなければならない」とトンナックさんは語っている。
タイには“死体博物館”として有名な「シリラート医学博物館」や、グロテスクな地獄の様子を再現した地獄寺が多数存在していることからも、死がより身近なものとしてあるのかもしれない。おそらくそれには、タイの国教である(テーラワーダ)仏教の教えが大きく影響しているのだろう。タイでは僧侶であれば、警察病院の死体解剖室に自由に出入りすることができ、そこで不浄観と呼ばれる、身体の不浄さを観ずる行法を行うという。
ゾンビメイクでの死者の服の販売は、タイだからこそできた、実にニッチな商売と言えるかもしれない。
参考:「Oddity Central」、ほか
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