日本の週刊誌を模した独特の写真をネット上に投稿しているイギリス人ファッションフォトグラファー、ジョシュア・ウィルクスさんにインタビューを行った。
●ジョシュア・ウィルクス
ロンドンを拠点に活動する独学のフォトグラファー兼映像作家。映画や物語に影響を受けた独自の世界観を持ち、従来のファッション写真の枠組みを超えた、ドラマティックかつ実験的なナラティブを追求している。熟考された物語とコンセプトを背景にした作品群は演劇的であり、喚起性に満ち、高度に性的なユーモアセンスに支えられながら、特定のスタイルに縛られることなく、イメージの表層に意味を押し出していく。
有名メイクアップアーティストでありモデルのイサヤマ・フレンチ(Isayama Ffrench)と4年間のクリエイティブ・デュオを組み、印象的でダイナミックな作品を製作。その後、ファッションブランド「フィオルッチ」の社内フォトグラファーとして、ミック・ジャガーの娘である英ファッションデザイナー兼モデルのジョージア・メイ・ジャガーを撮影するなど、有名モデルらを被写体に精力的に活動。
これまでのクライアントは、ファッション誌「Dazed」、「i-D」、「Love」、「Novembre」、「Garage」のほか、ファッションブランド「McQ」、「YSL」、「Junya Watanabe」、「Tom Ford Beauty」など多数。(Academyより)
――写真を撮り始めたのはいつですか? どうやって学びましたか?
ジョシュア・ウィルクス(以下、ウィルクス) 厳密には私はファッションフォトグラファーです。確か4年前のクリスマスだったと思いますが、その時にカメラを貰って自分で仕事をしながら覚えました。私は映画を撮影するように自分の撮影プランを計画しますから、現場に入ったら何をすべきかもう分かっているんです。あらかじめどうやって撮影していくか考え抜いてますから。
――よく来日しているのですか?
ウィルクス 日本にはここ数年行ってませんが、今年は撮影のために行きたいと思っています。過去にはラビットアイランド(広島県大久野島)を訪れたことがあります。ドン・キホーテで買った巨大なピンクラビットの着ぐるみを友達に着せて、歩き回りました。次はキャットアイランド(愛媛県青島)に行ってみたいですね。