「プロレスの哲学性は異常に高い」ついに学術誌が掲載! プロレス観戦=真理の追求だと結論づけられる!
■プロレスの試合が自分の人生にオーバーラップ
しかしながら、もちろん我々が現実の背後にある真実=イデアを見極めるのはきわめて難しい。真実を見せないように働く外部的要因もあれば、我々自身が実は心の中で真実を直視したくなかったりもするのだ。
それでもプロレスファンや哲学者のように、我々は真実を追求したい衝動を持っているのだが、この取り組みは永遠に妨げられ続ける。
そこで フリードリヒ・ニーチェは「真実を失うことのないように、私たちは芸術を持っている」と言及している。真実の追求のために奈落の底をじっと見つめるのではなく、芸術を通してそれを知る必要があるというのだ。
しかしプロレスという“芸術”も度が過ぎれば興冷めとなる。
2000年にアメリカのプロレス団体・WCW(World Championship Wrestling)はテレビの視聴率を上げることに躍起になるあまりに、視聴者受けを狙って業界の裏側を暴露するドキュメンタリー手法で、試合の“脚本”通りに敗北するレスラーの悲哀を描いた番組を放送した。しかしこれが裏目に出て、さらなる視聴率の急落につながり、この後会社は廃業し、最大手団体・WWFに買収されることになった。
これがうまくいかなかった理由として、ファンは“脚本”があるにせよ、試合観戦から舞台裏で何が起こっているのかを推測することを楽しんでいるのであり、舞台裏を完全に暴露してしまうと、ファンの興味が失せてしまうことにある。あくまでも“ショー”から垣間見える真実が見たいのである。
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2024.10.02 20:00心霊「プロレスの哲学性は異常に高い」ついに学術誌が掲載! プロレス観戦=真理の追求だと結論づけられる!のページです。スポーツ、格闘技、仲田しんじ、哲学、プロレス、ショー、ファン、興行、エンターテインメントなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで