「数十年も引きずる」トラウマ級に怖い“少女ホラー漫画”を編集者が紹介! 眼球ブッ刺し、思春期女子の闇、血飲み、惨殺…!

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イメージ画像:「Getty Images」

■「少女特有の不安」が恐怖を倍増させる

――それにしても、低学年向けの漫画誌にホラーを載せるとなぜ受けるんでしょうか? 少女は成長期にホラーを必要とするのですか?

光元  私も疑問に思っていました。本書でも、きたがわ翔先生に少女向けのホラーを選評していただいているんですけど、先生は「体が丸みを帯びて、血を流し、いつしか自分の肉体が異性の性欲の対象となってしまう恐怖」を少女たちが内に秘めているからではないかと考察されています。そういう恐怖を女性の漫画家が描き、それに少女たちがシンクロして恐怖を覚える。

 有田景先生、きもとのりこ先生、白井幸子先生らが座談会でも話題にしています。女性の体が劇的に変化するという部分、生理が来て、妊娠して一人の生物を産むということが、すでにホラーなんだと。だから、本能の部分で少女たちは、ホラー漫画に強いインパクトを受けて、作品が人気となるという構図ということなんでしょうか。

 それに女の子は「身体の大きな成人や男性が怖い」という身体的な恐怖をもともと持っている気がしますね。昔はよく、茂みなどで下半身を露出するおじさんがいたり、神社の暗がりにいる男の人なんかも怖かった気がします。「襲われちゃったら逃げられない」という恐怖が小さな頃から根底にあり、その恐怖がホラー漫画と直結して、より怖さを増幅させていた部分はあると思います。

――その目線で作品をセレクトするのも大事ですね。

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オフィスに積み上がった少女ホラー漫画の数々(撮影=編集部)

光元  本書に登場する漫画家さんも、女性が多いんです。もしも男性編集者が担当したら、違うチョイスになっていたと思いますね。後半には“ホラーを愛しすぎた男”である釘書房の編集長「緑の五寸釘」さんのセレクトした漫画を収録して、少女漫画に軸足を取られすぎないように、ホラー要素とのバランスを取っています。緑の五寸釘さんは、切断された肉の美しさや血しぶきの表現、不条理や狂った世界など、ホラー漫画の全てをこよなく愛する方ですから、少女漫画寄りでという縛りはありましたが、ホラーが大好物の男性からも共感を得られるチョイスをしてくださっています。

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