共同女湯に施された“秘密の仕掛け”とは!? 現代に語り継がれる東北地方の伝説的変態男・Sの真実

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　後世まで自分の“勇名”が語り継がれるというのは、その「S」なる男性からすると、ある意味、助平冥利に尽きるといったところかもしれないが、このことで思わぬとばっちりを受けた人たちがいる。そう、同じく「S」という名を持つ別の人々だ。

「……で、ずいぶんと後になってから、まったく同じ名前の人がよそから越してきてね。それでみんなの様子がおかしいというんで事情を聞いたら、昔、自分と同じ名前の人間がおイタをしたせいで恥ずかしい名前という扱いになってるというのを知って怒っちゃったわけ。それで大急ぎで風呂に行って穴を塞いでしまったっていう。そういう話よ（苦笑）」

　何の事情も知らずに他の地域から転入し、自分の名前が助平の代名詞になっていることを知り、怒りのあまり“穴”を塞いでしまったという、「別のS」さん。とはいえ、吉永さんの話では、穴を塞いだ後も、その不名誉な扱いは変わらなかったというだけに、なんともトホホな話であるといえそうだ。

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文＝戸叶和男

戸叶和男

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