「NASAに追われている」ホームレスに密着取材!! かつて“日本の28人”に選ばれた科学者の衝撃的姿、東京湾「秘密研究所」の存在も!
■再会:ヤナギハラ氏の謎 日本の28人とは?
連絡があったのは、それから一週間ほどしてからだ。NASAに追われているなんて、とんでもない空言を言って連絡なんか来ないのではないかと思っていた。指定された日時に行くと、同じ場所でおじさんは自転車をいじっていた。「しじみを売りに行ってきたんだ。今日は稼ぎが良くない」と愚痴をこぼしながらタバコを吸っていた。挨拶すると、おじさんは自分の学歴から話し始めた。工業高校を出て、某有名大学を出たあと研究者として長年働いていたという。
「俺は日本の28人に選ばれたんだ。水爆の実験をした時も、俺は色々アドバイスをした」
時折専門用語を交えながら語る内容の真偽は分からないが、筆者が大学で宇宙物理をやっていた知識からすると、からっきしのデタラメという感じでもなかった。日本の28人というのは、1960年代後半に、米ソの科学力に対抗するため、あらゆる部門のエリート集団が水面下で招集され、その1人だったというのだ。
■東京湾のどこかに隠された秘密の研究所!?
「1986年に起きた、NASAのチャレンジャー号の爆発も、ちゃんと俺は問題を指摘していたんだ。言う通りに改善していれば落ちずにすんだのに」と、特性の葦で作ったパイプでタバコを吸いながら空を見上げた。今は葦の向こうにあるという船の中で暮らしながら、別の場所に停泊させてある船の中で研究を続けているという。なんでも、まったく新しいエネルギー源を見つけたというのだ。「NASAは俺の研究を欲しがっているんだ。ただ、あいつらはそれを何に利用するか分からねえ。今やっている研究が完成すれば、地球上にあるどれよりも効率のいいエネルギー源になるんだ」。NASAに見つからないようにおじさんの秘密の研究所は、東京湾のどこかにあるらしい。
日が暮れ、冷えた空気が流れだすと、「今日はここまでだ」と、家族だという犬を連れて家に帰って行った。世捨て人なのか、なんの為に研究をしているのかは分からないが、本当の天才というのは今の時代でも、こうして人知れず生きているのであろうか。
■果ての場所
■新納 翔 Niiro Sho
写真家。1982年横浜生まれ。日本の三大ドヤ街のひとつである「山谷」にて、実際に働きながら7年間写真を撮り続ける。写真集に『Another Side』(Libro Arte)等がある。
ホームページ http://nerorism.rojo.jp/
Facebookページhttps://www.facebook.com/NiiroShoPhotography
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2024.10.02 20:00心霊「NASAに追われている」ホームレスに密着取材!! かつて“日本の28人”に選ばれた科学者の衝撃的姿、東京湾「秘密研究所」の存在も!のページです。NASA、ホームレス、荒川、川崎、東京湾、水爆などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで